フーリガン【hooligan】
フーリガン(ふーりがん)(hooligan)
サッカーの試合をきっかけにして、スタジアムの内外で暴動を引き起こす熱狂的なファンのことをいう。大会関係者は、フーリガン対策にも力を入れている。
もともとの意味は「不良」や「ならず者」という一般的な言葉だったが、特にサッカーの試合をきっかけに暴徒化するファンを指すようになった。語源は、ロンドンを拠点として大暴れした不良グループのリーダーの名前(フーリハン)というのが有力らしい。
フーリガンの存在が世界的に知れ渡ったのは、1985年にベルギーで行われた欧州チャンピオンズ杯の決勝戦で、39人が死亡するという暴動があったときだ。1990年にイタリアで行われたFIFAワールドカップでは、フーリガン対策として、1次リーグのイングランド戦のすべてをイタリア本土から離れたサルデーニャ島で行った。
フーリガンの騒ぎで有名なイングランド・ドイツ・オランダなどには、「スポッター」と呼ばれる専門捜査官が置かれ、顔や容姿からフーリガンを判別している。特に、イギリスでの対策は、悪質なフーリガンが海外渡航することを禁止する法律を作るまでに綿密だ。
日本の警察庁は、イギリスなどの捜査機関からスポッターを派遣してもらい、フーリガン対策に役立てている。また、ゲームの開催地の自治体は、アルコールの販売を制限するなどの対策を取っている。
(2002.06.05更新)
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