箱師
読み方:はこし
箱師
読み方:はこし
- 掏摸の一種、専ら汽車電車内等にて、金銭物品其他を掏取るもの。
- 汽車内にて稼ぐ掏児をいふ。
- 凾乗又は凾使ひともいふ。凾師にも凾師と長凾師の二種あつて、電車鉄道馬車を凾師、汽車で稼ぐ奴を長凾師といふ。長凾師は往年は菓子その他を乗客にすすめ、魔酔薬を用ゐたれど現今では流行らない。彼等の原則は、客の油断に乗ずること、客を油断させること、客の注意を転化せしめることで、「ああ、もしもし、何か落ちましたよ。」と上の網棚へ目をやる。すると、その客は、先づ第一番に金の入れてある場所(懐中)をピタリと押へる。そこで泥棒は「ハハア、こ奴は懐ろに入れてゐるな」と看破するといふ。長凾師の策略は極めて奇智縦横である。
- 電車や汽車の内で掏摸を稼ぐ徒輩をいふ。長函師の略語。〔犯罪語〕
- 汽車、電車等の乗物を利用するものを「箱師」といひ、特に汽車専門のものを「長箱師」といふ。「地使」に対して之を「箱使ひ」といひ、又「箱乗」とも云ふ。
- 列車中に乗り込んで常習的に行ふ掏摸のこと。〔刑事〕
- 汽車、船などの乗物で働くスリ。(汽車専門を「長箱師」といふ)
- 電車や汽車の内で掏摸を稼ぐ徒輩をいふ。長凾師の略。
- 〔隠〕電車や汽車の中で掏摸を稼ぐ徒輩をいふ。
- 常習的に列車に乗り込んでゐる掏摸のことをいふ。又箱乗りともいふ。
- 汽車、電車等を稼ぎ場とする掏摸のこと。汽車専門の区別名を「長箱師」といふ。
- 汽車電車内に於ける掏摸。大阪、三島、大口、岸和田 掏摸仲間。
- 〔犯〕電車や汽車の中で掏摸を働く者のこと、長箱師と同義。
- 電車や汽車、バス内のすり、ながばこしともいう。〔一般犯罪〕
- 汽車電車内専門のスリ。〔掏摸〕
- 列車、電車等乗物専門のすり(掏摸)。箱型乗物を「はこ」と略し、箱専門の仕事(盗み)師の意。〔す〕
箱師
読み方:はこし
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