特殊作戦群(とくしゅざくせんぐん)
陸上自衛隊に新設された特殊部隊である。テロやゲリラに専門的に対応する。2001年9月の米国同時多発テロを受け、2003年度予算に盛り込まれて編成が決まった。2004年3月発足。部隊としてはアメリカ陸軍の「デルタフォース」やイギリス陸軍の「SAS」などに相当する。
特殊作戦群は、防衛庁長官が直轄し、千葉県習志野駐屯地を拠点とする。隊員規模は約300人。防衛庁はメンバー構成などの詳細を明らかにしていないが、習志野駐屯地の第1空挺団出身者が中心と見られている。
原発関係施設ほか重要施設に対するテロなどに専門的に対応することが、部隊設立の目的である。実際の事態には、警察と協力して事件鎮圧や人質の救出を行う。
さて、特殊事態を想定しているだけあって、隊員の待遇も通常の自衛隊員より厚い。訓練がきわめて特殊で、肉体的・精神的苦痛を伴う、ということから、特別手当の支給が決まっている。
これは3月に発令された政令に基づくもので、金額ベースでは、俸給月額の33%が手当として支給される。特殊作戦を遂行している隊員と、その訓練生が手当対象者となる。
(2004.04.12掲載)
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