ときには真珠のように
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 02:37 UTC 版)
初出:少年チャンピオン1974年7月1日号、『ブラック・ジャック』第29話「ときには真珠のように」、収録:講談社全集第1巻 BJの家に突如、奇妙な殻に包まれたメスが届く。宛名には「J・H」と書かれており、それが本間から届いたことに気付く。BJは急遽本間の家へと急ぎ、布団で寝たきりの本間を見舞う。 そこで本間は昔、BJの手術中に体内にメスを置き忘れ、再び手術をした際にカルシウムの殻につつまれたメス、すなわちBJの元に届いたメスを発見したことを話し、懺悔する。本間はそのことがきっかけで、生命の不思議さと医学の難しさに気づいたのである。 懺悔を終えた本間の意識は遠のき、「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」と言い残して意識を失う。 BJは本間を近くの病院へ搬送して手術するものの彼の意識は戻らず、まもなく死亡が確認される。死因は老衰、つまり限りなく自然に近い「人の死」だった。完璧な処置をしたにもかかわらず恩師を救えなかったことで悲嘆に暮れるBJの脳裏に、先述の本間の言葉が過るのだった。テレビアニメ『ブラック・ジャック』ではBJは手術後、「あなたの言うことは正しいが、私は医者だ」と返答し、届いたメスを崖から海に向かって投げ、その場を去っていった。
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