てんちそうぞう

実用日本語表現辞典

天地創造

読み方：てんちそうぞう

天地創造とは、天地創造の意味

天地創造（てんちそうぞう）とは、神が世界・宇宙・万物を創り出すという神話の類型、とりわけ聖書（旧約聖書）の「創世記」における万物の創造のこと。あるいは、その「創世記」の描写などを題材とした宗教画・物語・楽曲のタイトル。

天地創造の類語と使い分け

天地創造の類義語としては「創世」あるいは「国生み」「天地開闢」などが挙げられる。

「国生み」は、もっぱら日本神話における国土創成の物語を指す語として用いられる。「天地開闢（てんちかいびゃく）」は「世界の始まり」や「宇宙が今の形になった初め」を指す語であり、特に中国神話における創世の物語を指す語として用いられることが多い。

神話を排除した文脈では、「天地開闢」や「宇宙開闢」のような表現が使えないことはないが、「宇宙の始まり」のような表現が用いたほうが無難である。

天地創造の英語

天地創造は、英語では creation（創造・創世）の語で表現される。特に創世記における天地創造は the Creation という固有名詞で表現される。その他の天地創造神話は creation of the world のような言い方で表現できる。

（2021年9月30日更新）

デジタル大辞泉

てんち‐そうぞう〔‐サウザウ〕【天地創造】

読み方：てんちそうぞう

天地開闢(てんちかいびゃく)神話の一類型。神が宇宙・万物をつくり出す話。特に、旧約聖書「創世記」に記されている説話。

[補説] 曲名別項。→天地創造

てんちそうぞう〔テンチサウザウ〕【天地創造】

読み方：てんちそうぞう

《原題、(ドイツ)Die Schöpfung》ハイドン作曲のオラトリオ。1798年作。翌年ウィーンで初演。台本はミルトンの「失楽園」に基づく。

世界宗教用語大事典

てんちそうぞう 【天地創造】

創世神話の中で、原始混沌ないし原初物質から世界が進化・生成したとするのに対し、ある創造神が世界を造ったとする類型話をいう語。とくに『旧約聖書・創世記』のそれをいう（神は六日間、創造活動をし、七日目に安息したとする）。