ちくぜん (巡視船)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ちくぜん (巡視船)の意味・解説 

ちくぜん (巡視船)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/03 15:33 UTC 版)

ちくぜん
基本情報
船種 巡視船 (ヘリコプター1機搭載型)
船籍 日本
運用者  海上保安庁
建造所 川崎重工神戸工場
母港 福岡那覇
船舶番号 126738
信号符字 7JRB
IMO番号 8622270
改名 おきなわ (2013年10月2日以降)
経歴
発注 昭和56年
起工 1982年4月20日[1]
進水 1983年3月18日[1]
竣工 1983年9月28日[1]
要目
総トン数 2,991トン[2]
全長 105.0メートル
15.0メートル
詳細な要目表はつがる型巡視船を参照
テンプレートを表示

ちくぜん」(Chikuzen, PLH-06)は、海上保安庁ヘリコプター1機搭載型巡視船つがる型巡視船の5番船にあたる。船種記号は、当初は他の大型巡視船と同じPL(Patrol vessel Large)とされていたが、後にPLH(Patrol vessel Large with Helicopter)に変更された[注 1]。また公称船型も、当初は単に「ヘリコプター搭載型」と称されていたが、2機搭載のみずほ型の出現によって「ヘリコプター1機搭載型」となった[3]

その後、配属替えに伴って、2013年には「おきなわ」(Okinawa)に改名された[4]

船歴

1983年9月28日に竣工し、福岡海上保安部第七管区)に配属された。船名は筑前国に由来する。

1999年に発生した北朝鮮による能登半島沖不審船事件で出動。ヘリ搭載という利点を生かし、洋上で特殊警備隊(SST)が乗船した。また、20ミリ機関砲による警告射撃も行っている。

その後、尖閣領海警備専従体制の構築に伴って、2013年10月2日、本船は那覇海上保安部第十一管区)に配属替えとなり、沖縄県に因んで「おきなわ」と改名した[4][注 2]

平成26年度予算で延命・機能向上工事費が認められ、2014年から2015年にかけて工事を受けた[5]

搭載機の変遷

機種 機番 愛称 配属期間
ベル 212 MH594 おおほり 1983年9月28日-2015年3月13日
MH929 2015年3月13日-2015年9月18日
シコルスキー S-76D MH917 おきあじさし 2015年9月18日-

脚注

注釈

  1. ^ 1985年6月1日付けで「海上保安庁の船舶の番号および名称の附与基準」(昭和24年海上保安庁達第54号)の一部が改正されて「PLH」の記号が制定されたもので、本船は同年7月17日付けで変更された[3]
  2. ^ なお本船の後釜として、初代みずほ型「やしま」が福岡保安部に配属替えされた[4]

出典

  1. ^ a b c Wertheim 2013, pp. 383–384.
  2. ^ 海人社 2001.
  3. ^ a b 海人社 1986.
  4. ^ a b c 海人社 2014.
  5. ^ JMU艦船事業本部 官公庁船・特殊船統括部 因島工場「ヘリコプター搭載大型巡視船-延命・機能向上工事-」『JMU テクニカル・レビュー』No.7、2020年1月。 

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ちくぜん (巡視船)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ちくぜん (巡視船)」の関連用語

ちくぜん (巡視船)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ちくぜん (巡視船)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのちくぜん (巡視船) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS