たわい

デジタル大辞泉

たわい

１ （下に「ない」を伴って用いる）

㋐言動がしっかりしていて、正気であること。「すっかり酔って、まるで—がない」

㋑しっかりした考え。また、思慮分別。「—のない話」「年がいもなく—のないことを言う」

㋒手ごたえ。張り合い。「—もなく負ける」

２ 正体なく酒に酔うこと。酩酊。

「御免候へ、—、—」〈浄・忠臣蔵〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

たわい

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 06:59 UTC 版)

名詞

たわい【表記の揺れ;たあい　当て字:他愛】

1. （現代では成句「たわいが（も）ない」のみで使用）まともともに相手にするに値するありさま、てごたえ。

発音^(?)

た↗わい→（tawai）

語源

• 「体」の呉音である「タイ」の「タ」を伸ばした「タアイ」の変化か^[1]。ただしこの説は、文献上では今のところ「たわい（が）ない」より古い用例が見いだされていないのが難点^[2]。その他、「とわきなし（利分無）」（大言海）、囲碁・将棋からの「てあいなし」（名言通）との説もある^[3]。否定辞とともにしか用いられないことから「たわいなし」からの逆成か？

関連語

• たわいない
• たあいない

Weblio日本語例文用例辞書

「たわい」の例文・使い方・用例・文例

• たわいのない遊び
• 事故が起こった時、私は座って友達とたわいもなく話をしていた。
• 私たちはたわいもない話をした。
• 彼は時々たわいもない空想にふける。
• 彼はたわいない幻想に取り付かれているようだ。
• あのばあさんはいつもだらだらとたわいのないことをしゃべっている.
• 何をたわいのないことを話しているのか.
• 彼にはたわいのない夢を見させておくがよい.
• (痴人が話すような)たわいのない話[事柄].
• たわいもない話.
• 彼女はそのたわいないような質問でうまく誘導して証人につじつまの合わないことを言わせようとした.
• たわいない口喧嘩が高じて離婚になった.
• 僕たちはよく, たわいもないことを話しながら何時間もこの喫茶店に座っていたものだ.
• たわいもない日常の些事が人間には重要なことのように思えるものだ.
• 我がチームは高校を出たての 18 歳の若い投手の前にたわいもなくシャットアウトされた.
• 死ぬる覚悟で来たわいな
• こりゃどうやらものになって来たわい
• これは抜かったわい
• たわいないことをする人だ