そのまま利用可能であるが、性能が多少変化するもの(誘導電動機のため)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:57 UTC 版)
「商用電源周波数」の記事における「そのまま利用可能であるが、性能が多少変化するもの(誘導電動機のため)」の解説
誘導電動機は回転数・トルクは周波数に比例し消費電力は電源の周波数の比の自乗に比例する。ただし、インバータを内蔵している機器では、インバータを経由して電動機に電力が供給されるため、電源周波数による性能の変化はないが内部の整流電圧が60Hzのほうが高くなるため変換効率は50Hzより良好である(60Hzなら出力がわずかに上がり、50Hzなら出力がわずかに落ちる)。 冷蔵庫コンプレッサの能力は周波数に応じて変化するが、冷蔵庫はサーモスタットによって一定の温度を保つように制御することが前提の装置であるから、実用上の影響は少ない。 扇風機(直流電動機方式を除く)周波数によって風量に差が出る エアコン(インバータ式を除く)冷蔵庫と同様。スイッチを入れてから目的の温度に到達するまでの時間に差が出る。 加湿器 空気清浄機 ヘアドライヤー 洗濯機水流の強さに差が出る(60Hzのほうが水流は強く、汚れが落ちやすいかわりに布痛みが進みやすい)が、実際の製品は、インバータ方式でなくても電源周波数に応じて制御用マイコンで電動機を回している時間を加減するように作られている。このため、1回の洗濯にかかる実際の洗濯時間や消費電力量は大差ない(この為各社、カタログに50Hz/60Hz別の仕様は記載されておらず、義務化もされていない)。機械式タイマー使用の2層式洗濯機では(現在においても一部)、タイマー目盛りが二重に印刷されており、使用する人は自分の地区に合わせて、洗濯時間を設定するようになっている。
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