ジャスダック市場(じゃすだっくしじょう)
これまで「株式店頭市場」と呼ばれてきたベンチャー企業向けの株式市場の名称を変更したもの。ジャスダックが運営する株式市場で、上場企業の中にはヤフーなどのベンチャー企業が多い。
ジャスダック市場には、現在880銘柄が上場している。時価総額は9兆5787億円で、東証二部の7兆2289億円を上回る市場規模だ。日本証券業協会が株式会社ジャスダックに業務委託する形で運営されている。
ジャスダック市場は、1998年12月の証券取引法の改正により、それまでの取引所市場の補完的役割から並列する市場として位置付けられ、取引所市場と競争する市場として、その役割が大きく変わった。
1999年11月に東京証券取引所(東証)が「マザーズ」を創設し、2000年6月にはナスダックとソフトバンクが大阪証券取引所(大証)で「ナスダック・ジャパン」を始めた。どちらもベンチャー企業向け株式市場で、創業したばかりの新興企業でも将来性さえあれば上場できる。
すると、これまで「店頭公開市場」で株式を公開 (IPO) した企業が、成長するにつれて東証一部、東証二部へと資金調達の場を変えていく図式が成り立たなくなった。危機感を募らせたジャスダックは、東京など証券取引所よりも格下と見られがちだった「株式店頭市場」の名称を変更し、株式市場の間で激しく行われている競争に挑戦する。
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(2001.07.02更新)
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