首相公選制(しゅしょうこうせんせい)
首相を投票で選出するシステムを言う。首相公選制では、首相は、国民からの直接選挙によって選出される。従来から、中曽根元首相らが首相公選制を支持している。その他、民主党や民間団体「首相公選の会」が導入に積極的である。
現憲法では、日本は議院内閣制を採っている。首相は、国会議員の中から首班指名選挙で選出される規定である。指名選挙では、国会議席で第一位を占める党の総裁が、最大得票を得ることができる。ゆえに、与党総裁がほぼ自動的に首相に選出される。
言い換えれば、与党以外の党から首相を出すことは、ほぼ不可能だ。この結果として、自民党内では派閥政治が発展した。また社会党や民主党側は「万年野党」となりがちである。
特に、森首相(当時)の選抜は、首相選出の過程が不透明として、強い批判を浴びた。このようなこともあり、首相公選制導入を求める声が高まってきている。
(2001.01.07更新)
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