しつらくえん

デジタル大辞泉

しつらくえん〔シツラクヱン〕【失楽園】

読み方：しつらくえん

《原題Paradise Lost》ミルトンの長編叙事詩。1667年刊。旧約聖書の「創世記」に取材。アダムとイブの楽園追放を神とサタンとの争闘のうちに描き、人間の原罪と神の恩寵の問題を追求したもの。→復楽園

渡辺淳一による、不倫をテーマとした恋愛小説。平成7年（1995）、「日本経済新聞」に連載。同紙の中心読者層である中年男性を中心に流行。平成9年（1997）には森田芳光監督による映画、テレビドラマが相次いで公開されヒット。同年の新語・流行語大賞で「失楽園」がグランプリに選定されるなど、社会現象化した。

世界宗教用語大事典

しつらくえん 【失楽園】

イギリスの詩人ミルトンの長編叙事詩。一六六七年刊。『旧約聖書・創世記』に取材し、アダムとイブの楽園追放と、神とサタンの闘争、神の恩寵などを描く。楽園喪失。「復楽園」はその続編。