SR
Shake Reductionの頭文字。ペンタックスが同社のコンパクトデジタルカメラ、Optio A10(2006年3月発売)ではじめて登場させた独自の手ぶれ補正機構。構造的には、まずカメラ本体内に搭載された2つのジャイロセンサーが手ぶれの度合いを検出。その量とレンズのズーム位置、焦点距離情報をもとに必要な補正値を専用のCPUで演算。その補正値にもとづいて撮像素子を上下左右に動かして手ぶれを打ち消す。いわゆるCCDシフト方式で、発想の原点はコニカミノルタのAnti-Shakeと通じる。ちなみにこのSRは静止画撮影時に働き、動画撮影時には電子式動画手ぶれ補正が働く。
さらに2006年5月、デジタル一眼レフカメラ、ペンタックスK100Dにも同じく手ぶれ補正機能が採用された。呼称は同じSR(シェイクリダクション)だが、コンパクトデジタルカメラのオプティオが撮像素子の駆動にステップモーターを利用していたのに対して、K100Dでは永久磁石とコイルによる磁力駆動方式を採用しているのが特長。この方式は撮像素子が3点のボールで支持されているだけなので、通常のガイドによる抵抗がなく、また上下左右にとどまらず斜め方向にも素早く動かせるメリットがある。
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