さよルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:08 UTC 版)
おにぎりを差し出した少女は天原の中心にある遊郭「天風(あまかぜ)」で下働きをしており、身寄りがなく言葉が不自由で、読み書きもできないために名前もわからず、「天風の名なしっ子」と呼ばれていた。町医者の弦庵から事情を聞いた主人公は、名なしっ子に文字を教えることを誓い、彼女を使っている花魁の舞風にみずからの誠意を証明し、約束を果たす。名なしっ子は教わった文字で自分の本名が「さよ」であることを伝え、主人公を慕うようになる。さよに誘われて天原祭りに赴いた主人公は、ひそかに祭りの見物に来ていた奉行と、その命を狙う青門組の抗争に巻き込まれ、そこからさよを守りきる。 しかし次の日、弦庵は素魔の原料を栽培していたことが発覚し、奉行所の同心に斬殺される。さよは商人より養子縁組の話を持ちかけられるが、そこへ青門組が急襲し、さよを連れ去ろうとする。さよは文字の練習のために弦庵が記した素魔の製法を書き写し、それをすべて記憶していたために身柄を狙われたのである。主人公は青門組の親分を倒し企みを打ち砕くが、今度は素魔に関わるすべてをこの世から葬り去ろうとする奉行所によってさよが連行される。主人公は単身で奉行所に乗り込み、囚われていたさよを救い出す。公儀を敵に回した主人公はひとり去ろうとするが、そのまえにさよが現れて同行を望み、ふたりはともに天原の地より旅立つ。 エンディングは上記のほかに、さよを守りきれずに死なせ、失意のままに天原を去るというものと、青門組から大金を受け取ってさよを見捨てるというものが存在し、このルートのエンディングは合わせて3種類となる。
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