さそり
『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治) 井戸に落ちて溺れた蠍が(*→〔井戸〕3c)、神に祈る。「こんなに空しく命を捨てるのでなく、この次にはみんなの幸せのために、どうか私の体をお使い下さい」。すると、いつのまにか蠍の体は、真っ赤な美しい火になって燃え、夜の闇を照らしていた。蠍の火は、今も夜空で燃えている。
*よだかが星となって青く燃える→〔星〕4cの『よだかの星』(宮沢賢治)。
天にかかった釣針(ニュージーランドの神話) 英雄マウイが、巨大な魚だと思って釣り上げたのは、ニュージーランドの北島だった。マウイはそこの王になり、マオリ族の祖先となった。マウイが使った釣針は、島を引き上げた時のいきおいで天高くまい上がり、今も星空の中にひっかかって見えている。これが、さそり座のS字型である。
★3.さそりを使って人を殺す。
『さそり』(辰巳ヨシヒロ) 工員の松田は、船の積荷に紛れ込んでいたさそりを港で拾い、空き缶の中に飼っていた。安アパートで同棲する女が、「2~3日、田舎に帰って来るわ」と言い、衣類をカバンに詰めて出て行く。松田は、女のハンドバッグにさそりを入れる。翌日、女とどこかの社長が熱海のホテルで毒物によって怪死した、との記事が新聞に載る。
さそりと同じ種類の言葉
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