かねて

実用日本語表現辞典

予ねて

読み方：かねて

前もって、あらかじめ、以前から、などの意味の表現。「予て(かねて)」と書くことが多い。

（2010年10月16日更新）

デジタル大辞泉

かね‐て【^▽予て／兼ねて】

読み方：かねて

［副］《の一語化》

１ 以前から。前から。前もって。かねがね。名詞的にも用いる。「—聞いていたとおり」「—（から）の望み」「—より予期していたことだ」

２ 以前に。前に。かつて。

「—敬之進と一緒に飲んだところ」〈藤村・破戒〉

［連語］《動詞「か（兼）ぬ」の連用形＋接続助詞「て」》…前から。…前に。多く日数を表す語を受けて、副助詞的に用いる。

「二、三日—、空晴れ」〈大鏡・道長上〉

日本語活用形辞書

兼ねて

読み方：かねて

ナ行下一段活用の動詞「兼ねる」の連用形である「兼ね」に、接続助詞「て」が付いた形。

終止形

兼ねる  » 「兼ねる」の意味を調べる

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

かねて

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 12:18 UTC 版)

語源

古典日本語「かねて」 < 「かぬ」 + 助詞「て」

副詞

かねて【予て】

1. 以前から既にそうであったさま。
   • 鈴木君の箏（こと）は予て噂に聞いていましたが、実際うまいものですな。（薄田泣菫『茶話』）

発音^(?)

か↘ねて

連語

• かねてより
• かねてから

類義語

• かねがね

語源

「かぬ」 + 助詞「て」

副詞

かねて【予て】

1. 以前から。
2. 予（あらかじ）め。

かねて【兼ねて】

1. それと同時に。

Weblio日本語例文用例辞書

「かねて」の例文・使い方・用例・文例

• 私は彼らの厚顔と腹黒さに腹をすえかねている。
• バリュー株投資は、かねてから人気の高い投資形態の一つであった。
• スカイハイ航空の経営陣は新株の公募売り出し価格をいくらにするべきか決めかねている。
• かねてから当局の業務に関しましてご理解、ご協力をいただき感謝いたしております。
• それは私がかねてから一度参加したかったお祭りです。
• それを買うかどうか決めかねています。
• まだそれを決めかねています。
• 私はかねてから彼の占いを学びたかった。
• 私はあなたを待ちかねていた。
• 私は彼とお付き合いするか決めかねている。
• かねてより建築中の新社屋がこのほど無事完成し、4月1日より営業開始の運びとなりました。
• 僕たちは大学へ行くべきか否かを決めかねている。
• 彼女は招待を受けようか受けまいか決めかねていた。
• 彼女は休みを待ちかねている。
• 彼女は夏休みを待ちかねている。
• 彼は待ちかねて家に帰ってしまった。
• 農民はどちらの候補者を支持するかについて、いまだ決めかねています。
• 私は彼女の到着を待ちかねていた。
• 我々はみな休暇が来るのを待ちかねている。