かつての蔑称について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 19:37 UTC 版)
差別語・侮蔑語など不適当な先住民の呼称を改める動きが盛んになる20世紀後半以前は世界各地で「ホッテントット」と呼ばれていた。 ナマ語の吸着音を言語として区別できなかった初期のオランダ系移民(アフリカーナー)が、音を真似してアフリカーンス語で「どもる人」の意味で使い始めたのが語源とする説がある。 2016年にはデンマーク国立美術館が「ホッテントット」を正式名に用いた作品の展示名を変更する動きがあった。この措置に対しては「歴史の浄化である」など、負の歴史の保存・伝承の観点から批判の声が上がった。デンマークでは他にも、遊園地(ジュース・ソマラン(デンマーク語版))に1990年代に作られたメリーゴーラウンドの名称「ホッテントット・カルーセル」や、それに付随するアフリカの黒人部族を模した作り物などが2015年に差別的だとの抗議があり、Facebookでの批判コメントを削除するなど遊園地側の一時的な抵抗があったものの、2018年に「Abekatten(猿の幼児語)」に改名され、作り物はゴリラに置き換えられた。ちなみに同様に批判があった「捕らわれた入植者の釜茹で」をイメージしたコーヒーカップの一種「カーニバル・ポット」は改変されていない。
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