円高不況(えんこうふきょう)
円高では製品の輸出競争力が弱くなる。日本は特に輸出産業の割合が高いので、産業界は円高で大きな打撃を受ける。輸出産業としては、自動車、鉄鋼、産業機械、精密機器、タイヤ、半導体、化学、プラントなどがある。
仮に1ドル120円から1ドル85円に円が値上がりすると仮定する。また、ある自動車メーカーが国内100万円の自動車をアメリカで輸出販売するとする。
そうすると、1ドル120円のとき100万円=833ドルだが、1ドル85円のとき100万円=1176ドルだ。1ドル85円のとき、アメリカでの販売価格が高くなることが分かる。同じ商品でも、値段が高くなると誰も買いたがらない。この場合、企業は自腹を切って価格を据え置くことがある。実質上、輸出の手取額が目減りすることになる。
(2000.08.31更新)
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