いりちーとは? わかりやすく解説

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イリチー

読み方:いりちー

料理法一つで,料理する素材はだいたい水分少ない物で,色々な素材組み合わせるという点では,他の調理法変わらない。おもに「炒め煮」に近い調理方法をこう呼ぶ。材料小さく切り,汁気が飛ぶまで煮含めるように料理し,乾物を使う料理も「イリチー」と呼ぶことが多い。クーブ(昆布)イリチー,カンピョウイリチー,ウカラ(おから)イリチーなどがある。

イリチー

(いりちー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/26 01:50 UTC 版)

イリチーとは細かく切った素材にだし汁を加えて炒り付け沖縄料理。「炒り付け(イリチキ)」の転訛であり、イリチャーともいう。

主に豚肉の茹で汁を使用するが、素材によっては昆布や鰹のだしを使用したり、手軽に即席だしの素などで代用する場合もある。強火で短時間で炒めあげるチャンプルーと比べ、もともとは手のかかる料理として御馳走であった。

主なイリチー料理と材料

クーブイリチー
代表的なイリチー。細く刻んだ昆布(クーブ)、三枚肉こんにゃくシイタケかまぼこなど
フーイリチー
溶き卵を吸わせた車麩ニラもやしなど
かんぴょうイリチー
かんぴょう、三枚肉、こんにゃく、シイタケなど
ウカライリチー
おから(ウカラ)、三枚肉、かまぼこ、にんじん、シイタケなど
スンシーイリチー
穂先メンマ(スンシー)、三枚肉、かまぼこ、シイタケなど
デークニイリチー
大根(デークニ)、三枚肉、かまぼこ、厚揚げ、シイタケなど
グンボーイリチー
ゴボウ(グンボー)、鶏肉などをあわせ味噌、かつおと昆布だしで炒め煮にする
せん切りイリチー
割干し大根、三枚肉、油揚げ、赤かまぼこなど

その他、豚の血(チー)を使用したチーイリチー、豚の内臓(ナカミ)を使用したナカミイリチー、マコモダケを使用したマクムイリチャーなど、多くの種類がある。

なお、にんじんを細く突いて鶏卵と共に炒りつけた料理は、イリチーではなく「にんじんシリシリー」と呼ばれる。

参考文献

  • 尚 承、高良 菊『おいしい沖縄料理』柴田書店、1995年。ISBN 4-388-05752-5 


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