いくつかの仕上げ処理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 09:17 UTC 版)
粒形処理 力ずくで相手を削る砥石用の研磨材は、密に詰る形の、すなわち、球に近い形の方がいい。そのために、研磨材をボールミルなどで共摺りしたりする[要出典]。逆に、サラサラと軽く仕上げる砥石用の研磨材は、尖った形の方がいい。また、研磨布紙に研磨材を埋めこむには、あらかじめ接着剤を塗った布紙を下向きにし、下に敷いた研磨材との間に静電圧をかけて研磨材を跳び上がらせるので、この場合も、尖った形の方がよい。跳び上がって、長径が垂直の向きに貼りつくので、製品の切れ味がよい。粉砕機の機種で、粉砕された粒の形を変えることができる。また、横向きの気流の中に研磨材を注げば、細長い形の粒は、遠くへ飛ぶ。 表面処理 粒の電気伝導度の高い方が、静電界で跳び上がりやすい。炭化ケイ素は問題ないが、コランダム質研磨材は、薬品を散布して跳び上がりやすくすることもある。また、砥石に作るときの、結合剤とのなじみをよくするため、研磨材に表面被膜を付けることも、広く行われる。 熱処理 褐色電融アルミナの研磨材は、加熱すると壊れにくくなる。粒内の非晶質が表面に滲み出し、破壊の起点となる傷を埋めるためである。
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