あかつき戦闘隊事件
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「あかつき戦闘隊」の記事における「あかつき戦闘隊事件」の解説
「『あかつき戦闘隊』懸賞問題」とも呼ぶ。 「あかつき戦闘隊」を掲載していた『週刊少年サンデー』1968年3月24日号において読者懸賞が行われた。この時の懸賞品に日本海軍兵学校正装一式、米軍ミリタリーグッズ、ナチス軍旗・鉄十字章、ソ連軍ピストルなどが含まれていたことから、古田足日、今江祥智、神宮輝夫、前川康男といった児童文学者らが賞品の撤回を求めて抗議を行った。朝日新聞は1968年3月15日朝刊社会面(東京都区部、市郡部は夕刊に掲載)に写真付きで掲載された。 18日に、鳥越信、那須田稔、横谷輝、他も加わり、日本子どもを守る会と共に記者会見を開催する。この記者会見は日本テレビをはじめとしてテレビのニュースでも取り上げられ、新聞にも取り上げられることになった。こういった報道が行われたことで新日本婦人の会をはじめ、いくつもの団体が小学館を抗議に訪れた。27日には各団体代表が連名で申し入れ書を小学館に提出し、文書での回答を要求している。 小学館の回答は29日に行われ、以下のようなものであった。 懸賞賞品が、戦争推進の材料とならないように以下のように十分な配慮を行う。当選者発表に際して、賞品名の表示は行わない。 当選者に送付する際に賞品についての解説を添付する。 古田らの要求は、賞品の撤回であったため、相容れぬ内容であった。 しかしこの結果、各雑誌の戦争・戦記マンガは掲載されなくなっていった。
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