『AKIRA』と Glénat 社
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「フランスにおける日本の漫画」の記事における「『AKIRA』と Glénat 社」の解説
1990年代に入るとGlénat 社は1990年3月から大友克洋の『AKIRA』 (Akira) を分冊刊行することを決定。書籍版はアニメ映画版とは異質な部分もあったが漫画としての革新性が注目を集め、同年の末にはフルカラー版が刊行されるほどの成功を収めた。ファンジン Mangazone はこの余波を受けて700部を刷る商業誌に生まれ変わっている[要出典]。[要出典]レヴュー雑誌も質が競われるようになり、この年には Yamato と Protoculture addict という2つのファンジンが誕生した。また1990年12月には Albin Michel 社が『はだしのゲン』の新装版を『日本に殉ず』 (Mourir pour le Japon) と改題して再刊。1991年に入り『AKIRA』の刊行が続く中、これに匹敵するヒットにはならなかったものの Les Humanoïdes Associés 社が大友の『童夢』 (Rêves d'enfants)、年末には北条司の『シティーハンター』 (City Hunter) の第一巻を刊行した。1991年5月には豪華な誌面のファンジン Animeland が創刊され、次第に Mangazone 誌に代わるフランス語圏の日本漫画雑誌の代表へと成長してゆく。 このころには子供番組を席巻する日本アニメに抗議する声も上がっていたが、[要出典]『AKIRA』を全巻出し終えた Glénat 社はこうしたアニメーション作品の原作を手がける方針を決定し、まず鳥山明の『ドラゴンボール』 (Dragon Ball, 1993.2 - )、高橋留美子の『らんま1/2』 (Ranma ½, 1994.2 - ) を世に送った。Glénat 社の方針は後に転換し、アニメとは直接関係しないものも含め様々な作品の翻訳出版が行なわれるようになった。こうしてフランスの読者の元には士郎正宗『アップルシード』 (Appleseed, 1994.6 - ) および『オリオン』 (Orion, 1994.9 - )、池上遼一『クライング フリーマン』 (Crying Freeman, 1995.1 - )、鳥山明『Dr.スランプ』 (Dr Slump, 1995.2 - )、木城ゆきと『銃夢』 (Gunnm, 1995.3 - )、そして武内直子『美少女戦士セーラームーン』 (Sailor Moon, 1995.11 - ) が届けられることとなった。
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