『魔法世界のジュン』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 00:12 UTC 版)
「ジュン (漫画)」の記事における「『魔法世界のジュン』」の解説
現実世界において不幸な境遇にある幼い少年ジュンが、人間の持つ空想力によって「魔法世界」を旅する物語。1977年から1978年にかけて雑誌「Apache」(講談社)で連載されたのち、1978年から1979年にかけて雑誌「リリカ」(サンリオ)でリメイクされ再連載された。いずれも、休刊のため打ち切りとなっている。 共通設定ジュンの父親は行方不明となっており、屋敷を乗っ取った継母と連れ子の姉二人はジュンを暴力も含めた虐待をしている。 ジュンは夜に父の形見(Apache版では銀のロケット、リリカ版では写真入りのペンダント)を使用することで、父の行方を捜すために「魔法世界」へと旅立つ。 現実世界でジュンの唯一の味方である子犬のチビは魔法世界では大型犬になり、人語を喋るジュンの相棒となる。話の進行につれて、アヒルのルー、ロボットのガランドー、龍のドラコンといった仲間が増えるが、現実世界では玩具になってしまうので味方にはならない。 Apache版ジュンが旅立つ「魔法世界」は毎回異なる世界(エピソードタイトルが毎回異なる)。ジュンに教訓を与えるおとぎ話調の話が多いが、現実世界でのジュンへの虐待も多く描かれている。 リリカ版ジュンが旅立つ世界は、同一の世界(「メルヘンファンタジー」という一つのエピソード)。魔法世界でのジュンはオリジナル版のジュンと同様の青年に成長し、「虹の剣士」として仲間たちと冒険をする。Apache版では最後まで登場しなかったジュンの父もこの世界では「黒い騎士」となっている。 雑誌の方針により、全話が左綴じでフルカラー彩色されている。
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