『論語』の解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:11 UTC 版)
朱熹は、常人・賢人・聖人の段階の差を認識して『論語』を読むことで、聖人に到達すための学の中でそれぞれの言葉の位置づけができると考えていた。『集注』における『論語』解釈の特質は聖人(孔子など)・道の伝授に関われる特別な弟子(顔回・曾参など)・高弟(子路・子貢など)・常人(普通の弟子など)のそれぞれの境地の差を切り分けて説明していることにある。朱子学は宇宙や心性の構造論で注目されるが、『集注』ではそのような問題よりも、聖人の境地に焦点が当てられている。その聖人の境地は常人の意識のあり方をふまえたうえで渾然たる一理として呈示されている。
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