『伊藤整の世界』・『小林秀雄論』とは? わかりやすく解説

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『伊藤整の世界』・『小林秀雄論』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 07:48 UTC 版)

亀井秀雄」の記事における「『伊藤整の世界』・『小林秀雄論』」の解説

亀井秀雄最初作家論伊藤整世界』(講談社1969年)で伊藤整の詩を分析し少年期実存的な言語体験描き出しながら、伊藤整の「書く」動機や、伊藤整自身文学論構造明らかにした。 この方法はその後亀井秀雄作家論基本となり、『小林秀雄論』(塙書房1972年)では、小林秀雄若い頃小説分析通して彼の言語体験特徴明らかにし、小林批評方法はこの言語体験マルクス主義によって理論化したものであると論じた亀井が『小林秀雄論』を書いたころの文学史通説は、昭和初期文学プロレタリア文学マルクス主義文学と、反プロレタリア文学新興芸術派とに図式的に分け、そして小林秀雄反マルクス主義代表的な批評家位置づけていた。それに対し亀井秀雄は、日本プロレタリア文学マルクス主義文学運動におけるマルクス主義レーニン主義見なすべきであり、その観点からすると小林秀雄のほうがより本質的にマルクスの『経済学批判』や『哲学の貧困』などを読み込んでいると捉えている。

※この「『伊藤整の世界』・『小林秀雄論』」の解説は、「亀井秀雄」の解説の一部です。
「『伊藤整の世界』・『小林秀雄論』」を含む「亀井秀雄」の記事については、「亀井秀雄」の概要を参照ください。

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