『エニマ・オブ・アメリカ』(Enema of the State)について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 03:17 UTC 版)
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3枚目のオリジナル・アルバムとなる『エニマ・オブ・アメリカ』はロック・シーンにおいて1つの流れを生み出した作品である。ランシドやグリーン・デイなどの作品で知られるパンク界ではヒットメーカーのプロデューサー、ジェリー・フィンと共同制作した同アルバムは、パンクにもかかわらず洗練された音作り、キーボードの使用、複雑なドラムパターンなど、発売当時としては斬新な作風であった。このアルバムはメロコア・ブームが落ち着いた1999年にリリースされ、カットされたシングル3枚が全て米ロックチャートの10位以内に入り込んだ。さらに、アルバム収録曲のPVが裸で街を走り回ったり、ボーイズグループを茶化したパロディとなって大きな反響を呼んだ。音楽だけでなく、ファッション、明るいバカキャラ、下ネタといったことが人気に追い打ちをかける。アルバムはその年だけでオーストラリア、ニュージーランド、イタリアなどでプラチナディスク、アメリカ、イギリスなどではゴールドディスクに認定され、全世界で700万枚の売上を記録した。その結果、後に新世代パンクといわれるポップ・パンクのブームを引き起こす。ちなみに、アルバム・タイトルの『エニマ・オブ・アメリカ (Enema of the State)』は、ウィル・スミス主演の映画『エネミー・オブ・アメリカ (Enemy of the State)』のパロディである。
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