「神聖なる遊戯」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/28 15:01 UTC 版)
「交響曲第3番 (スクリャービン)」の記事における「「神聖なる遊戯」」の解説
弦楽器のきびきびしたリズムに合わせて、トランペットが信号音の変奏を響かせる。木管楽器とホルンによる和音伴奏に乗って、第2の旋律がオーボエとチェロに登場するが、いきなり最初の旋律が戻ってきて中断される。 展開部の後でホルンのエピソードと、転回された信号音が戻ってくる。 楽章終止になるまでに、第1楽章の主楽想が復帰し、ユニゾンによる信号音に合わせて、余韻をもって終結を迎える。 終結部は指揮者によって変更が加えられる場合があり、最後までオルガンなどを長く伸ばすやり方がある。ミヒャエル・ギーレンが1975年に南西ドイツ放送交響楽団と録音した音盤は、最終和音が聞こえないということで話題を呼んだ。その後にシュトットガルト放送響を指揮したユリ・アロノヴィッチ指揮の本番は最後の和音でオルガン奏者が混乱してみんなと一緒に終われなくて残りお笑いとなり、その後アンコールとして終結部だけやりなおす派目になった。指揮者がウィーン交響楽団以来コントラバスなどを10人以上要求するのでシュトットガルトだけでは足りなくてバーデン・バーデンからの多数のエキストラが加わって演奏したためである。
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