「桜の樹」の伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:25 UTC 版)
「ジョージ・ワシントン」の記事における「「桜の樹」の伝説」の解説
ワシントンを崇拝する動きが、伝記での逸話の創造につながった。子供のとき桜の木を切ったことを父親に正直に話したら、かえって褒められたという挿話(ワシントンの斧 - George Washington's axe)が流布しているが、これはワシントンの死後にマウントバーノン教区のパーソン(牧師)、メーソン・ロック・ウィームズが子供向けに書いた『逸話で綴るワシントンの生涯』の中で、「嘘をついてはいけない」という教訓のために書いた作り話であるとされている。通説では、ワシントンが子供のころ、つまり1745年前後にはアメリカ大陸には桜の木はなかったとされている。ただし、原文は"English cherry-tree"。この話は初版から第四版まで存在せず、売上を伸ばすために1806年の第五版から掲載されたとみられる。ウィームズはまた、ワシントンがバレーフォージの近くの森で祈りを続けたという話も作り上げた。ウィームズの経歴も「マウントバーノン教区」なるものは存在せず、事実であったかどうか疑わしい。
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