「ベンタナス」グループ(複合)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 04:33 UTC 版)
「サン・バルトロ」の記事における「「ベンタナス」グループ(複合)」の解説
「ベンタナス」は、グループの北側にある高さ26mほどの神殿「ラス・ベンタナス」の頂点部分の構造が複数の窓状の構造をなしていることから名づけられた。「ラス・ベンタナス」主神殿の南側には、中央プラザがあり、向かって右手に球戯場、左手にティグリージョ(Tigrillo、「オセロット」)「宮殿」複合という建造物群がある。中央プラザには、数多くの石碑や石彫が建てられている。南へ向かって提道が伸びている。 「ラス・ベンタナス」神殿の基壇を発掘したところ、紀元前800年ごろに最初の建物が建てられてから、少なくとも8層覆いかぶせるようにして神殿がたてられた。そのように覆いかぶせるようにして造られた神殿の基壇のうち、一層はフリントの塊ばかりが充填されて造られていた。 「ベンタナス」グループには、この都市の住民の居住区に使われた建物群が中央プラザと提道に沿って集中していた。 「ラス・ベンタナス」神殿は、多孔質の石材を用い、表面を分厚い漆喰で覆っている。二番目に新しい時期の建物には、すでに壊されてはいたもののスタッコ人頭が神殿の基壇壁面にあることが確認され、ワシャクトゥンのEVII下層神殿などに似た先古典期後期独特の構造であることがうかがわれた。 盗掘坑が東西方向、南北方向に開けられていたことを利用して、充填物を取り除くと断面から建物がすくなくとも二時期にわたって築かれたことを確認することができた。「ラス・ベンタナス」の基壇の四隅部分は隅石がおかれていた。 「ラス・ベンタナス」神殿には対になる階段があり、サターノらは、神殿の両脇の階段が検出されているのであって、未検出の正面の階段が存在すると考える。
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