ティグリージョ「宮殿」複合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 04:33 UTC 版)
「サン・バルトロ」の記事における「ティグリージョ「宮殿」複合」の解説
ティグリージョ「宮殿」複合は、中央プラザの西側、「ラス・ベンタナス」神殿の南西に位置する。多くの部屋をもつ長方形の建物が平行に並んだ構造が特徴で、高さは、8m以上に及ぶ。「ベンタナス」グループ全体の中央プラザに対し、独自の中庭である「上方プラザ」をもつ。表面採集された遺物から、建物の年代は先古典期に属することがわかっている。 2004年に、アストリッド・ランガルデイアが試掘坑で神殿の主となる階段の存在を検出したことで、建物の主軸方位が東西方向であることが確定した。 平行して建てられているティグリージョ「宮殿」複合の階段の上の部分は、構造的にお互いの建物の正面中央でつながる構造になっており、建物は3時期にわたって使用された。ティグリージョ「宮殿」複合の中庭である「上方プラザ」と中央プラザは、それぞれの建物にある二つの出入り口とそれをつなぐ通路によってつながっていて、「上方プラザ」と中央プラザの間の眺望をみわたすことができるようになっていた。 ティグリージョ「宮殿」複合が放棄されたあとに、中央プラザ寄りの東側正面に埋葬がつくられた。被葬者は、「宮殿」複合出入り口の通路に対して垂直になるよう、南北方向にうつぶせの伸展葬で確認された。頭は北側に向けた若い男性と思われ、32個の貝でできたネックレスを着け、右肩と左側のももの近くにそれぞれ1点づつひっくり返った状態の土器が確認された。
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