「ジョージと一緒に日曜日のおまる」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 03:14 UTC 版)
「バッドアート美術館」の記事における「「ジョージと一緒に日曜日のおまる」」の解説
「ジョージと一緒に日曜日のおまる」(キャンバスにアクリル絵の具。作者不詳。寄贈者はジム・シュルマン)はすでに「アイコン」であると考えるボストン・グローブのベラ・イングリッシュは、この作品を観れば「100パーセント間違いなく吹き出してしまう」と太鼓判を押している。スコット・ウィルソンは「ジョージ」が技術的には素晴らしくとも、絵で表現される機会があまりないテーマを扱ったアートの例だとしている 。 MOBAに寄贈された初めての作品である「ジョージ」に惚れ込んだ人間は多い。ジョルジュ・スーラのスタイルに似た印象派的な点描法によって描かれた、おまるに腰かける「Yフロント」の下着をきた恰幅のよい男性の姿に皆が魅了されたのである。ある批評家は、「ジョージ」の点描法は「テレビの見過ぎ」によって得られたスタイルではないかと推測している。作家のエイミー・レヴィンはこの絵が「グランド・ジャット島の日曜日の午後」と、さらに有名なミュージカル「ジョージと一緒に日曜日の公園」のパロディだとみている。イグノーベル賞を創設した「風変わりな研究の年報」は、この絵の主題はアメリカ合衆国司法長官だったジョン・アシュクロフトであると「とりあえず認定」している 。 「ジョージ」にいたく感動した来館者は、トイレのそばにあるデッダム・コミュニティシアターの地下展示室に感謝の意を表せざるをえないとまで感じて、こう書く。「私がこの絵に見入っているときに、誰かがトイレに入ってきて、大きな音を立てて便器に放尿をはじめた。小便のはねる音が響き渡る間、「ジョージ」は私に見つめられて生き生きとした絵になっていく。トイレを流す音が終わりを告げたとき、私は涙を流した」 。MOBAによる説明文はこんな疑問と観点を紹介している。「渦巻く蒸気はジョージの重量級の共同責任を溶かし落とせるか?タオルの縁にはステッチまでされているのにモデルの足にはぞんざいといってよいほど無頓着であるように、この点描作品は細部に目を凝らすと奇妙なものがある」。
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