「エカテリンブルク」の火災事故
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「デルタ型原子力潜水艦」の記事における「「エカテリンブルク」の火災事故」の解説
2011年12月29日、曳船と衝突して、ムルマンスクの第82修理ドックで修理中だった「エカテリンブルク」で、作業中の火花が木製足場に引火して火災が発生した。ロシア非常事態省によると、火災は出火から27時間たってようやく鎮火。艦首ソナーが全焼したが、船体は表面の防音ゴムを焼いただけで、原子炉は停止していて火災による損害は無く、弾道ミサイルも積んでおらず空であったという。ところが、2012年2月13日発行の週刊誌『ブラスチ』によると、出火当時の「エカテリンブルク」には規則に反して核弾頭をつけたミサイルが搭載されたままであった。さらに、火元真上の魚雷発射管室には魚雷が入っており、乗組員が人力で隣の区画に移動させて誘爆を防いだという。火災により内殻が長時間高熱にさらされたため、所定深度への潜航が可能か疑問視されている。 当局は、既に製造中止になっているスカート2型艦首ソナーの代替品製造を含め、修理費の見積もりを、予想の半分の5億ルーブルと発表したが、その後同型のソナーがモスボールされていたのが見つかり、さらに半分の費用で修理が出来る見通しであることが発表された。「エカテリンブルク」は、2012年6月にズベズドーチカ造船所に回航されたが、それ以降1年近く放置された後、2013年5月31日に同造船所のウラジミール・ニキーチン社長が本格修理に着手したと発表した。2014年6月6日に再進水し、2014年に復帰する予定である
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