「やらせ」問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 03:40 UTC 版)
2014年3月5日、実際には災害ラジオ局の電波が届かない場所にいた被災者の女性に放送を録音したCDを聴かせた後で放送に勇気づけられたと演出させるやらせがあったと朝日新聞により報じられる。監督も演出の事実を認めた。ボランティアでナレーターを引き受けた役所広司はこれを受け、オフィシャルブログで「この映画は、今後二度と上映されるべきものではありません」「ドキュメンタリー映画でやってはならない演出で全てが無になってしまいました」などと述べ、制作陣を批判した。その後朝日新聞の取材対象の女性が、弁護士を通じて抗議した。1)出演を後悔してはいないし、「制作者の求めに応じて演技をしてしまった認識」もないのだから、演技をしたことに罪悪感を抱き、苦しんでいるという事実もなく、虚偽の報道だ。2)身分を隠して取材され、記者であることが判明したあと、記事にしないように頼んで、了承されたにもかかわらず、記事にされた。3)プロフィールから、本人が特定できる報道はプライバシーの配慮に欠けるのではないか。4)自分の真意と異なる異なる記事によって映画が上映できなくなったことについて苦しんでいる。朝日新聞は、この映画の上映再開が決まってからあわてて2)について、検討するとしか答えていないと否定するが、1)と3)は無視された。
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