《問題ない》の敬語
「問題ない」の敬語表現
ビジネスの場において「大丈夫ですか?」と尋ねられたとき、その返答として「問題ない」と答えたい場合の敬語表現は「問題ないです」「問題ありません」「問題ございません」の三つの表現があります。表現そのものは似ていますがそれぞれ相手に与えるイメージが幾分変わるため、答える相手の立場によって使い分けをする必要があります。まず「問題ないです」という表現は少々ラフなイメージがあるため、相手が同じ立場の場合に使用します。「問題ありません」という表現は「問題ないです」よりも幾分フランクなイメージが持たれにくいため、相手が目上の人や上司の場合に使用します。最後に上記の二つの敬語表現よりもさらにかしこまった言い方が「問題ございません」という表現になります。取引先や恩師など身内ではない目上の人に対して使用する一番丁寧な表現です。「問題ない」の敬語での誤用表現・注意事項
相手に問題ないかどうかを尋ねるとき、「問題ございません」という敬語表現をさらに丁寧に表現しようとして「問題ございませんでしょうか?」と表現してしまうとこれは間違いになります。「ございません」は「ない」の丁寧語で、「でしょう」は「だろう」の丁寧語ですから二重敬語となるのです。敬語は重複して使用してはいけないことが日本語のルールですから、「問題ございませんか」「問題ないでしょうか」とそれぞれ丁寧語は分けて表現しましょう。また「しなさい」と命令や指示を受けたときの返答として「問題ございません」を使用することも間違いです。これは「問題ない」ということを返答している内容が、命令内容ではなく命令された行為そのものに対してになるからです。「問題ない」の敬語での言い換え表現
「問題ございません」という表現は、「大丈夫ですか?」と相手から問われた内容に返答するにあたって「その結果を出すために妨げるものは何もない」ことを丁寧に相手に伝える表現です。言い換え表現としてはおもに次のようなものがありますが、ビジネスの場での質問内容によっては丁寧ではあっても失礼にあたる表現もありますから注意が必要です。おおむね【敬意小→大】の順・「いいです」・「悪くないです」・「悪くありません」・「悪くはございません」・「大丈夫です」・「結構です」・「構いません」・「承知しました」・「承知いたしました」・「差し支えないです」・「支障はないです」・「心配ないです」・「差し支えありません」・「支障はありません」・「心配ありません」・「差し支えございません」・「支障はございません」・「ご心配ございません」・「ご心配には及びません」Weblioに収録されているすべての辞書から《問題ない》の敬語を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

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