鼻緒とは? わかりやすく解説

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はな‐お〔‐を〕【鼻緒/花緒】

読み方:はなお

下駄草履などの履物の緒の、足の指ではさむ部分また、履物の緒の全体。「—をすげる」


鼻緒

作者東村節子

収載図書るり色明日へ
出版社のべる出版企画
刊行年月2003.9


鼻緒

読み方:はなお

  1. 若い婦人のことをいふ。赤いはな緒の下駄を穿くからいつたもの。〔犯罪語〕
  2. 〔犯〕若い女のことを云ふ。下駄の赤い鼻緒の意味から来たもの、「赤襟」「赤前垂」と同類
  3. 犯罪語にて若い婦人のことをいふ。赤いはな緒の下駄を穿くからいつたもの。
  4. 〔隠〕犯罪語で若い婦人のこと。赤い鼻緒の下駄を穿くの意に由来す。
  5. 若い婦人のことをいふ。
  6. 若い婦人をいふ。
  7. 〔犯〕若い女のこと、若い女花緒が目立つの意から出た語。
  8. 若い婦人のこと。〔一般犯罪
  9. 若い婦人のこと。

分類 犯、犯罪犯罪者犯罪

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鼻緒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/06 09:10 UTC 版)

下駄。狭義では、足の両側に渡る横緒を、つま先側の前壺に固定する短い前緒が鼻緒であり、広義ではそれらすべての緒全体を指して鼻緒という。
草履。いずれも白い横緒に、茶色の前緒=鼻緒が付けられている。
西洋由来の女性用サンダル。左は鼻緒にあたるトング (thong) のあるタイプ、右は横緒のみで鼻緒のないタイプ。いずれも踵の部分を別の方法で固定している

鼻緒(はなお)は、下駄草履などの履物を足に固定する仕組みで、狭義では前緒、すなわち履物の爪先側に穿たれた前壺にすげて、履物の両側に渡された横緒を固定する紐状ないし帯状の緒を指す[1][2][3]。転じて、より広い意味では横緒も含めた緒全体を指すようになり[1][2]、さらに西洋起源の履物としてのトングサンダルなどの同様の仕組みについても鼻緒という言い方が用いられる[4]

穴が3つ穿たれた下駄は、古墳時代の遺物にも見出されるが、それがどのように緒をかけていたかは判然としていない[5]。平安時代末期に描かれた絵には、鼻緒のある下駄が描かれている例がある[5]。概ね平安時代までの日本では、下駄の緒として1本の紐を両側と爪先側の合わせて3つの穴すべてに通して用いていたとされる[2]鎌倉時代になると鼻緒がなく太い横緒だけがある「尻切(しきれ)」、「緒太(おぶと)」と称された草履が普及した[5]。その後、両側に渡した横緒に、鼻緒=前緒を掛けて前壺にすげるようになり、さらに江戸時代末期に横緒と鼻緒=前緒を一体化させたものが普及して、緒全体が鼻緒と称されるようになったという[2]

また、装飾的な意匠を施したものなどに、花緒の字を当てることもある[6]

機能性

鼻緒は足の親指と人差し指の間に挟む形になるが、付け根の股に近すぎるところまで深く履くと、履いているうちに痛くなったり擦り傷ができたりすることがある(鼻緒ズレ)。これを防ぐ意味でも、草履や下駄の場合、足指の股と鼻緒の間に指一本が入る程度の少し浅目の足入れで履くのが良いと言われる[7]

幼少期に、鼻緒の付いた履物を用いることには効用があるとされており、土踏まずの形成や[8]、浮き趾、足圧分布、姿勢の改善に効果があるとも言われている[9]

鼻緒で足に固定する履物を履いての自動車の運転操作は、それだけで道路交通法等に触れるわけではないが、都道府県条例などは、鼻緒が切れる恐れのある状態や、靴下を履いたまま鼻緒のある履物で運転することを事実上禁じている[10]

脚注

  1. ^ a b ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『鼻緒』 - コトバンク
  2. ^ a b c d 世界大百科事典 第2版『鼻緒』 - コトバンク
  3. ^ デジタル大辞泉『前緒』 - コトバンク
  4. ^ 朝倉 (2013年7月17日). “トングサンダルが苦手なアナタに。”. Shoes select shop Infinity∞. 2020年2月17日閲覧。
  5. ^ a b c 日本大百科全書(ニッポニカ)『鼻緒』 - コトバンク - 執筆者:遠藤武
  6. ^ Q.花緒の選び方を教えてください”. 丸屋. 2020年2月17日閲覧。
  7. ^ 花緒(鼻緒)が痛いという方へ”. 丸屋. 2020年2月17日閲覧。
  8. ^ 西澤昭「はだし教育の効果について:土ふまず形成や他の要因に及ぼす影響」『生涯スポーツ研究』第8巻第2号、2012年、1-9頁。  NAID 130001928842
  9. ^ 宮口和義、出村慎一「幼児の足裏形態および足圧中心への草履式鼻緒サンダル活用の効果」『発育発達研究』第61号、2013年、1-8頁。  NAID 130003395991
  10. ^ サンダルでの運転は交通違反になる?”. チューリッヒ保険会社. 2020年2月17日閲覧。

鼻緒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 12:05 UTC 版)

下駄」の記事における「鼻緒」の解説

眼に通す紐を緒または鼻緒という。色とりどりの鼻緒があることから「花緒」とも書く。鼻緒(花緒)は下駄草履などに用いられ、足の指で挟む前緒と足を押える横緒からなる。 台には3つの穴を穿つ前に1つ後ろ左右並んで2つ。これを眼という。後ろ眼の位置地域によって異なり関東では歯の前、関西では歯の後ろ一般的である。 台に鼻緒を付けることを「鼻緒をすげる」という。緒の材質は様々で、古くは麻、棕櫚稲藁竹の皮、革などを用い多く場合これを布で覆って仕上げた。鼻緒は現代既製品では麻縄にして心材クッション材巻き付けたのである。鼻緒は伝統的なすげ方があり、前緒留めた後に金具前金被せる。前金には鼻緒の結び目隠して泥が入り込むのを防ぐ役割や歯の磨り減りを防ぐ役割があったが、歯の磨り減りを気にするのは粋ではないとされ江戸時代にはあまり用いられなかった。

※この「鼻緒」の解説は、「下駄」の解説の一部です。
「鼻緒」を含む「下駄」の記事については、「下駄」の概要を参照ください。

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