青山学院横浜英和中学校・高等学校 象徴

青山学院横浜英和中学校・高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 16:02 UTC 版)

象徴

校章
1996年度の校名変更の際、公募作品より採用されたグラフィックデザイナー石川哉子(本校の卒業生、多摩美術大学卒業)の作品である。
昔から蒔田の丘に自生していたあやめを図案化したものである。背景に校色として校歌にも歌われているのあやめの花を配置している。中央に十字架を配し、さらに装飾アルファベット書体の "YE" をあしらい、縦の楕円形でまとめられている。
校歌
作詞:武安正和 作曲:H.L.Doxsee
第8代校長ミス・ハリスの母校ウエストバージニア大学校歌のメロディの一つが使われている。
制服
シングル3つボタングレーブレザースタイルとなっている。
2018年度の共学化に伴い、制服の一部が新しくなった[7]

沿革

創立時の経緯

1880年明治13年)9月23日ハリエット・ブリテンが来日する。57歳の秋であった。

彼女はニューヨークで育ったが、幼いころ転落事故で下半身付随になった。18歳でようやく健康を取り戻すにつれ、宣教師になろうと決意する。20代はアフリカで、さらにインドで20数年間伝道に捧げた。そのころ日本美普教会で日本布教が計画され、まず、エリザベス M.ガスリーが志願するが、来日の途上で亡くなった。ガスリーの遺志を継いで海を渡ったのがブリテンである。「教える者がなくてどうして聞けるでしょうか。聞かないでどうして主を信じられましょうか。主の最後の言葉は『行け』でありました」といった彼女の熱い心が横浜英和学院の礎である。

明治・大正期には校地が度々変わっている[4][5]。山手48番地に創設した後、校地を山手68番、山手120番に移し、1886年(明治19年)、男女共学を廃し、女子部は横浜英和女学校と改称して横浜居留地84番地(現:横浜市中区山下町84番地)へ移転する。1889年(明治22年)に校地を購入し再び山手244番地に移転し、27年間を同地で過ごした後、1916年(大正5年)蒔田町に移転した。

日中戦争中、校名に仮想敵国の「英」が含まれているのはふさわしくないということから、1939年(昭和14年)「成美学園」と改称する[8]第二次世界大戦後、「元の校名に」という卒業生からの強い要望もあり、1996年(平成8年)、校名が「横浜英和女学院中学高等学校」となる。

年表

  • 1880年(明治13年)10月 - ハリエット・ブリテン山手48番にブリテン女学校を創立。
  • 1886年(明治19年) - 横浜英和女学校となる。
  • 1916年(大正05年)9月- 現在地の蒔田に移転する。
  • 1939年(昭和14年)4月- 成美学園と改称する。
  • 1947年(昭和22年)4月 - 新学制による成美学園女子中学校を設立。
  • 1948年(昭和23年)4月 - 成美学園女子高等学校を設立。
  • 1986年(昭和61年)5月 - ブリテンホール竣工。
  • 1996年(平成08年)4月 - 横浜英和女学院中学高等学校と改称。第1体育館落成。
  • 2013年(平成25年)6月 - 新本館、第二校舎落成。
  • 2014年(平成26年)7月 - 青山学院大学系属校関係を締結。
  • 2016年(平成28年)4月 - 青山学院横浜英和中学高等学校と改称。
  • 2018年(平成30年)4月 - 男女共学を開始する。第2グラウンド完成。
  • 2021年(令和03年)12月末 - 「スチューデントセンター・オリーブ」竣工[9][10][11]
  • 2022年(令和04年)11月 - 「スチューデントセンター・オリーブ」完成

教育内容

校則

頭髪は、染毛・脱色・パーマは禁止している。また、携帯電話の校内での使用は禁止されている(緊急時用に通学時に所持することは許可制)。また、芸能活動に類することは一切できない[6]

完全給食制となっている。

教育課程

週5日制、50分授業である。

主要5教科は高校の内容を先取りする[2]

土曜日午前には外部講師による「土曜セミナー」を実施しており、数学・英語を1講座70分で展開している。

高校では文系が約7割、理系が約3割となっている[6]。文理はHRクラスでの区別ではなく、様々な進路に合わせた選択科目を各自が取って学習する。

編成

1クラス39人〜45名[6]で、5〜6クラス編成となっている[2]。20年以上前から帰国子女の受け入れを行っており、現在約60名の帰国生が在籍している[6]




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