練習曲 (ショパン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 15:13 UTC 版)
3つの新しい練習曲『モシェレスのメトードのための』KK. IIb-3, B. 130
作曲家モシェレスとフェティスの編纂した教則本『諸メトードのメトード(Methode des methodes)』の中に含まれており、作品番号はない。CDや楽譜などでは第2番と第3番が入れ替わっていることもあるが、これはフランス初版の際の乱丁が原因だといわれている[注釈 1]。
第1番 ヘ短調
リズムの練習。右手は4分音符の3連符、左手は8分音符8個。曲調としては作品25-2と似ているが、さらに陰鬱で左手声部の広い音域が特徴的である。
第2番 変イ長調
右手で3連符、左手で2連符のリズムが終始続く。一見単調そうだが、絶妙な和声進行で書かれている。
第3番 変ニ長調
片手でレガートとスタッカートを同時に引き分ける。ワルツのように軽快な曲。『ワルツ第13番 変ニ長調 作品70-3』を思わせる感じである。
脚注
関連項目
外部リンク
注釈
出典
- ^ “Backhaus plays Chopin : Études Op. 10 & 25”. music.apple.com. music.apple.com. 2022年12月17日閲覧。
- ^ 新編 世界大音楽全集 ショパン ピアノ曲集 I、音楽之友社、1989
- ^ Jan Ekier、Chopin 2 ETIUDY、National Edition Series A. Volume II、Polskie Wydawnictwo Muzyczne、2000(この版の解説では、ショパンによる速度記号の変更は単に表記の変更であって、楽想そのものが変わったわけではないと見なしているようである。)
- ^ ショパン、2007年7月号、株式会社ショパン、2007、横山幸雄による誌上レッスン
- ^ アーサー・ヘドレイ、小松 雄一郎、ショパンの手紙、白水社、2003
- ^ a b c ショパン エチュード集 解説付き、全音楽譜出版社、上代 万里江
- ^ Jan Ekier、Chopin 2 ETIUDY、National Edition Series A. Volume II、Polskie Wydawnictwo Muzyczne、2000
- ^ ビューローによるショパンの練習曲選集、Sibley Music Library Digital Scores Collectionへのリンク
- 1 練習曲 (ショパン)とは
- 2 練習曲 (ショパン)の概要
- 3 3つの新しい練習曲『モシェレスのメトードのための』KK. IIb-3, B. 130
- 練習曲 (ショパン)のページへのリンク