機動新世紀ガンダムX 登場人物

機動新世紀ガンダムX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 16:17 UTC 版)

登場人物

登場兵器

用語

世界観・組織

A.W.(アフターウォー)
第7次宇宙戦争以降の年号。本編はA.W.0015の物語。0015年時期の地球人口は約9,800万人。なおコロニー側(宇宙革命軍)人口は1,200万人で双方を合わせた地球圏人口でようやく1億人を越える程度であり、15年前の第7次宇宙戦争時には100億人を誇った地球圏人口の1/100ほどでしかない。
アルタネイティヴ社
戦後の北米に割拠した軍需コングロマリット。戦後産業界のトップに躍り出るべくティファを狙う。ラボの総責任者はフォン・アルタネイティヴ。
宇宙革命軍
ザイデル・ラッソ総統以下、ニュータイプ主義を掲げ、クラウド9のコロニー群を故郷とする宇宙軍事政権。第7次宇宙戦争の宇宙革命軍(旧宇宙革命軍)の生き残りであるが、その存在は地球においては公表されていなかった。旧宇宙革命軍と区別して「新宇宙革命軍」または「新革命軍」と呼ばれることもある。
エスタルド人民共和国
南アジアの戦後独立国家群の一つ。豊かな海洋資源を経済基盤に終戦直後から復興。近隣のノーザンベルやガスタールと同盟を結んでいたが、ガスタールとは民族紛争の歴史があった。国家主席はウイリス・アラミス。
月面マイクロウェーブ送信施設
月面に存在する大規模太陽光発電施設及びマイクロウェーブ送信による電力送信を目的とした施設。もともとは地球圏の電力供給用に作られた施設であるが、第7次宇宙戦争のサテライトキャノン開発の際に軍事転用された。本来は多数の中継衛星と併用することで間断なく電力を送信可能であるが、これらの衛星は戦中に全てが破壊されている[12]
コロニー落とし作戦
第7次宇宙戦争末期、旧宇宙革命軍が用意した作戦。旧革命軍と意見を違えていたコロニー数十基を占拠した上で大質量兵器として地球に落下させるというもの。本件を盾に旧連邦に降伏を迫ったが、対して旧連邦軍はニュータイプ部隊とガンダム・タイプを導入したコロニー迎撃作戦を決行しサテライトキャノンの威力を見せ付けられた結果、旧宇宙革命軍の焦りを招き決行された。
サテリコン
パーラ・シスが所属していた宇宙革命軍およびニュータイプ主義に反抗する反政府組織。旧宇宙革命軍に故郷のコロニーを占拠・破壊された難民達が結成した。小惑星資源帯にアジトを持つ。目的はダリア作戦の阻止にあった。総司令官はロイザー司令。ガロードとガンダムダブルエックスを味方に加えた直後、革命軍の偵察艦に本拠地を把握され討伐艦隊の攻撃を受けて壊滅してしまった。
政府再建委員会
戦後の地球統一を目指し旧連邦の政府関係者、軍上層部、産業界のリーダー達によって発足した組織。後にフィクス・ブラッドマン総司令官によって新連邦政府として樹立した。欧州に本拠地をおく。
第7次宇宙戦争
15年前に一つの宇宙コロニーの独立運動に端を発した地球・南米大陸を本拠地とする旧地球連邦とコロニー群・クラウド9を本拠地とする旧宇宙革命軍との全面的な大戦争。コロニー落としにより世界規模で地球環境は破壊され、一方の旧革命軍側も本拠地以外のコロニー及び軍事力が壊滅。100億を誇った人口のほとんどが失われ、勝者なきまま、なし崩し的に終戦を迎えた。しかし、旧連邦及び旧革命軍共に首脳陣及び組織は戦後も生き残り、両者は暫定休戦状態に過ぎなかった。
地球統合連邦政府
アフターウォー以前(第7次宇宙戦争前)に地球を統治していた政体。南米大陸に中枢を構えていた。第7次宇宙戦争によって壊滅的な打撃を受けるも、軍や政府の上層部は生き残り、再建の準備を進めていた。劇中では地球連邦と略称され、後継組織である新連邦と区別するため、主に旧連邦と呼称される。
バルチャー
地上戦艦等で各地を移動、旧連邦の施設跡などで収穫した兵器や電子部品を売りさばく者たち。そのため、死肉を漁る禿鷹にちなんで「バルチャー」と呼ばれるようになった。荒廃した世界において、各々が武装し、時に協力し、あるいは敵対しながら、活動している。その性格上、交易業や傭兵業などもこなすが、私的な略奪などの無法に走る者も数多い。海洋では同様の稼業に付く者の内、比較的穏健なサルベージ・交易業中心の者をシーバルチャー、私略等過激行動を採る者をオルクと区別して呼ぶ。彼等は陸での同業者を対比としておかバルチャーと呼ぶ。
バルチャー・サイン
MS乗りやバルチャーがその意思を伝えるために使用する特殊な信号弾。色で差別化され複数を組み合わせる例もある。
例 - オレンジ「我が方攻撃の意思無し。全面降伏する」、レッド「協力要請」。

兵器類

ガンダム・タイプ
第1次宇宙戦争に投入された試作1号機がそのパイロットをニュータイプへ覚醒させた(このパイロットが後のD.O.M.E.である)ことから一種のステイタス的に扱われるようになった旧連邦軍のフラッシュシステム搭載型MSに与えられた名称。戦後世界、特に市居のバルチャー・MS乗りの間では情報の伝播力が弱いことから単なる破格の高性能なMSという認識である。
コロニーレーザー
第7次宇宙大戦で旧宇宙革命軍が開発半ばで放棄されていたコロニー1つを丸ごと使った巨大レーザー砲。新宇宙革命軍が国家の命運をかけた地球侵攻作戦ダリア作戦の切り札として完成させた。コロニーレーザーを地球に発射し、その後で地球攻撃部隊の突入という形で奇襲をかけるというものだったが、ダブルエックスによって阻止され破壊された。
サテライトシステム
月面の太陽光発電施設から送信されるスーパーマイクロウェーブを、リフレクターで受信し変換する事で、機体や火器の稼働エネルギーとするシステム。
サテライトキャノン
月面の太陽発電基地で発生させたスーパーマイクロウェーブを背中のリフレクターでエネルギーに集積変換し専用のビーム砲で発射、一瞬にして広範囲を攻撃する非常に破壊力の高いビーム兵器。照準レーザー到達後リフレクターでマイクロウェーブを受理するまで4.03秒かかる。発射の衝撃をブースター変わりにした変則的な使用法もある。一部資料[要出典]によると、本来は大型で単体の浮遊砲台的な仕様で開発されていたが、途中でMSに搭載可能な規模の仕様に変更され、最大出力こそ低下したものの、運用の柔軟性等総合的には初期の仕様より性能は上回ったと記されている。
Gコントロール・ユニット(Gコントローラー)
ガンダムX用の携帯式コントロールユニット。作中では略したGコンと呼ばれるケースが多い。ガンダムXのコクピットに接続後は右操縦桿となり、サテライトキャノンの発射トリガーも兼ねる。
陸上戦艦
A.W.世界で使用される艦船型のホバーキャリア。なお艦船クラス名には地球の山岳地形が使用されている。また基本的には大きさ(全長)のみでクラスは判別されるため同一クラス名でも全く違う外見の艦が存在する。水陸両用(水中航行可能)型は海底地形を艦船クラス名とした別艦種として存在する。
フラッシュシステム
旧連邦軍が開発したニュータイプオンリーの戦闘システム。ニュータイプの精神感応波を使ってビットMSのコントロールやサテライトシステムへの機体登録に使用され、旧連邦軍及び政府再建委員会が開発したガンダム・タイプMSに搭載された。
モビルアーマー(MA)
人型のモビルスーツに対し純粋な機動兵器としての機体(非人型機動兵器)を指す。
モビルスーツ(MS)
人型の機動兵器。第7次宇宙戦争の終戦後は武器としてまた商品としても扱われる。フラッシュシステムによって自在に動く無人MSは「ビットMS」と呼ばれる。
ルナチタニウム合金
主に旧連邦製ガンダムに使用されている装甲材。その他のMSの装甲材はほとんどの資料では未設定(不明と記述されているものを除く)。だがムック『GUNDAM X THE 3D』ではチタン・セラミック複合材と記されている。

ニュータイプ及びそれに付随する用語

オールドタイプ
旧人類、またはニュータイプでもなければ特異能力の無いものを指す。後述の革命軍のニュータイプ観の関係でコロニーの住人であるスペースノイド以外に対して指す場合もある。
カテゴリーF
連邦及びニュータイプ研究所がニュータイプの素養がある人間を探求・研究する過程で発見された。ニュータイプ的な特異な能力を持ちながら、フラッシュシステムに対応しなかった(と判定された)者のこと。FはFake(偽物、紛い物)の頭文字からである。
人工ニュータイプ
自然発生したニュータイプとは違い普通の人間を人工的な処置によってニュータイプ化した存在。旧革命軍が開発した技術をドーラット博士が進歩させた。ただし激痛を伴う「シナップスシンドローム」という副作用を背負う。
ツインズ・シンクロニティ
フロスト兄弟のみが持つ兄弟のみの間で精神を同調させる能力。だがフラッシュシステムに対応しないため兄弟は「カテゴリーF」に分類される。
ニュータイプ
人の革新と呼ばれる力で、その力をもつ者を指す言葉。旧および新連邦(及びニュータイプ研究所)ではフラッシュシステムへの適応の可否であり、宇宙革命軍の唱えるニュータイプ主義とはスペースノイドこそがニュータイプであり、能力者は力が早くに発露した存在とする考え方である。劇中最終話において、ファーストニュータイプにより前述のニュータイプという概念がもたらした幻想が否定される。
D.O.M.E.(ドーム)
月のマイクロウェーブ送信施設内にあるドーム状の空間を有する施設。旧連邦によって遺伝子レベルにまで解体されたファーストニュータイプが保管されている。この存在こそ旧連邦時代からの新連邦の最重要機密であった。

スタッフ

(オープニングクレジットより)

第33話以降、オープニング映像の「テレビ朝日」のクレジットは、『機動戦士Vガンダム』以来、長らく局ロゴではなく普通のテロップとなっていたが、本作の末期は(1996年11月から2003年9月まで使われた)系列ネットワークシンボル導入に伴い、局ロゴが使用された。


注釈

  1. ^ 機動戦士Vガンダム』から前作『ガンダムW』の本放送は放送局への納品がフィルムであったためモノラル放送だったが、ビデオ発売時はステレオ音声で制作されている。
  2. ^ 第14話まで。
  3. ^ 第15話から。
  4. ^ 画面上でこの台詞を発したのは、ルチルの意識が憑依したティファである。
  5. ^ 第26話で流れた予告では、該当するシーンに台詞の音声は入っていない。
  6. ^ なお、正確な経過年数は明らかにされていない。

出典

  1. ^ 『マーチャンダイジングライツレポート』1996年4月号、エムディーアール[要ページ番号]
  2. ^ 大河原邦男『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』光文社光文社新書〉、2015年、172頁。ISBN 978-4-334-03874-8 
  3. ^ LD版の付属冊子より。
  4. ^ 『電撃ホビーマガジン』2010年6月号のインタビューより[要ページ番号]
  5. ^ DVD-BOX小冊子での高松のコメント
  6. ^ 井の上心臓 (2018年2月6日). “「ガンダムX」ガロード役・高木渉インタビュー“ガンダムの主人公という重責、何も考えずに突っ走った現場”(3ページ目)”. アニメ!アニメ!. イード. 2018年2月13日閲覧。
  7. ^ 機動新世紀ガンダムX - ウェイバックマシン(2008年2月10日アーカイブ分)
  8. ^ サンライズフェスティバル2016満天「ガンダムX」&「Gガンダム」の上映話数決定!” (2016年6月22日). 2016年10月23日閲覧。
  9. ^ a b 『機動新世紀ガンダムX』上映会! ゲストに高松信司監督、サプライズゲストにキャラクターデザインの西村誠芳さんが登壇!” (2016年8月2日). 2016年10月23日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g 井の上心臓 (2018年2月6日). “「ガンダムX」ガロード役・高木渉インタビュー“ガンダムの主人公という重責、何も考えずに突っ走った現場”(2ページ目)”. アニメ!アニメ!. イード. 2018年2月13日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h 新たな“ニュータイプ”の物語を描いた意欲作が初Blu-ray化!『機動新世紀ガンダムX Blu-rayメモリアルボックス』光岡湧太郎インタビュー”. VStorage. バンダイビジュアル (2018年2月6日). 2018年2月16日閲覧。
  12. ^ ビジュアルブック 1996, pp. 66–67.
  13. ^ アニメディア』1996年7月号『TV STATION NETWORK』(115 - 117頁)
  14. ^ 『北日本新聞』1996年7月9日 - 1997年4月21日付各朝刊、テレビ欄。
  15. ^ 財前智広(編)「『ガンダムX』西村誠芳×ときた洸一対談」『月刊ガンダムエース』2018年3月号、角川書店、2018年1月26日、144頁、雑誌 12401-03。 
  16. ^ 『機動新世紀ガンダムX (1)』(矢立肇,富野由悠季,ときた洸一)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年1月26日閲覧。
  17. ^ 『機動新世紀ガンダムX (2)』(矢立肇,富野由悠季,ときた洸一)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年1月26日閲覧。
  18. ^ 『機動新世紀ガンダムX (3)』(矢立肇,富野由悠季,ときた洸一)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年1月26日閲覧。
  19. ^ 『新装版 機動新世紀ガンダムX (1)』(矢立肇,富野由悠季,ときた洸一)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年1月26日閲覧。
  20. ^ 『新装版 機動新世紀ガンダムX (2)』(矢立肇,富野由悠季,ときた洸一)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年1月26日閲覧。
  21. ^ 『新装版 機動新世紀ガンダムX (3)』(矢立肇,富野由悠季,ときた洸一)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年1月26日閲覧。
  22. ^ 『機動新世紀ガンダムX Re:Master Edition (1)』ときた洸一”. KADOKAWA. 2022年1月26日閲覧。
  23. ^ 『機動新世紀ガンダムX Re:Master Edition (2)』ときた洸一”. KADOKAWA. 2022年1月26日閲覧。
  24. ^ 『機動新世紀ガンダムX Re:Master Edition (3)』ときた洸一”. KADOKAWA. 2022年1月26日閲覧。
  25. ^ ササキバラ・ゴウ「第3部 Vガンダムという戦い 富野由悠季インタビュー」『それがVガンダムだ 機動戦士Vガンダム徹底ガイドブック』銀河出版、2004年2月7日、185頁。ISBN 4-87777-054-2 
  26. ^ スーパーロボットマガジン』Vol.8、双葉社、2002年10月[要ページ番号]






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