情報処理技術者試験
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企業等における人気傾向
日経BP『日経クロステック』において、2002年版から毎年、「いる資格、いらない資格」という調査を実施している(2013年から2016年は未実施)。調査結果はIPA(情報処理推進機構)サイトからもリンクされ[28]、準公的な内容となっている。
調査対象・内容
2011年版までは、企業の人事・教育部門へのアンケートを元にした「社員に取らせたい資格」であった。2012年版は社員(技術職)自身もアンケート対象とし「取らせたい資格」と「取りたい資格」を合成したもの。中断を挟み、2017年以降は読者会員へのアンケートによる「取りたい資格」という内容へ変遷している。
- 2005年版から2010年版まで - 主要なソリューションプロバイダの人事部門・教育部門
- 2011年版 - ITベンダーおよびユーザー企業への調査
- 2012年版 - ITベンダーの人事担当者、ユーザー企業のシステム部長、ITベンダーの技術職
- 2017年版 - ITpro読者会員へのアンケート
- 2018年版以降 - 日経クロステック会員へのアンケート
人気傾向
2012年版までは一貫してプロジェクトマネージャ試験が情報処理技術者試験の中で首位であった。中断を挟み、読者アンケート形式へ変更した2017年版以降は、情報処理安全確保支援士とITストラテジスト試験の人気が高い。
調査結果
情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士を中心に記載する。WEBで公開されている2005年版以降。
表題 | 1位 | 2位 | 3位 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
2005年版 | 技術職に取らせたい資格 | プロジェクトマネージャ試験(全体の2位) | システムアナリスト試験(全体の3位) | 情報セキュリティアドミニストレータ試験(全体の4位) | [29]全体の1位はプロジェクトマネジメント・プロフェッショナル (PMP) |
2006年版 | 技術職に取らせたい資格 | プロジェクトマネージャ試験(全体の1位) | アプリケーションエンジニア試験(全体の3位) | システムアナリスト試験(全体の4位) | [30]全体の2位はPMP |
2007年版 | 技術職に取らせたい資格 | プロジェクトマネージャ試験(全体の1位) | アプリケーションエンジニア試験(全体の3位(同率)) | テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験(全体の3位(同率)) | [31]全体の2位はPMP |
2008年版 | 技術職に取らせたい資格 | プロジェクトマネージャ試験(全体の1位) | テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験(全体の2位) | システムアナリスト試験(全体の4位) | [32]全体の3位はPMP |
2009年版 | 技術職に取らせたい資格 | プロジェクトマネージャ試験(全体の1位) | テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験(全体の2位) | テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験(全体の4位) | [33]全体の3位はPMP |
2010年版 | 技術職に取らせたい資格 | プロジェクトマネージャ試験(全体の1位(同率)) | 情報セキュリティスペシャリスト試験(全体の1位(同率)) | ネットワークスペシャリスト試験(全体の3位) | [34] |
2011年版 | ITベンダーの技術者が取得すべき資格(情報処理技術者試験) | プロジェクトマネージャ試験 | 基本情報技術者試験 | 応用情報技術者試験 | [35] |
2012年版 | ITベンダーの技術者がこれから取得すべき資格(情報処理技術者試験) | プロジェクトマネージャ試験 | 応用情報技術者試験 | 基本情報技術者試験 | [36] |
2017年版 | これから取得したい資格 | 情報処理安全確保支援士(全体の1位) | ITストラテジスト試験(全体の2位) | プロジェクトマネージャ試験(全体の3位) | [37] |
2018年版 | これから取得したい資格 | 情報処理安全確保支援士(全体の2位) | プロジェクトマネージャ試験(全体の3位) | ITストラテジスト試験(全体の4位) | [38]全体の1位はAWS認定資格 |
2019年版 | これから取得したい資格 | ITストラテジスト試験(全体の2位) | プロジェクトマネージャ試験(全体の4位) | 情報処理安全確保支援士(全体の5位) | [39]全体の1位はAWS認定資格、3位はPython3エンジニア認定試験 |
2020年版 | これから取得したい資格 | ITストラテジスト試験(全体の2位) | 情報処理安全確保支援士(全体の3位) | プロジェクトマネージャ試験(全体の4位) | [40]全体の1位はAWS認定資格 |
2021年版 | これから取りたいと思うIT資格 | ITストラテジスト試験(全体の2位) | 情報処理安全確保支援士(全体の3位) | ネットワークスペシャリスト(全体の4位) | [41]全体の1位はAWS認定資格 |
2022年版 | これから取りたいと思うIT資格 | 情報処理安全確保支援士(全体の2位) | ITストラテジスト試験(全体の3位) | ネットワークスペシャリスト(全体の4位) | [42]全体の1位はAWS認定資格 |
2023年版 | これから取得したい資格 | 情報処理安全確保支援士(全体の1位) | プロジェクトマネージャ試験(全体の3位) | 応用情報技術者試験(全体の4位) | [43]全体の2位はAWS認定資格 |
- ^ 原則として都道府県庁所在地では受験できるが、福島県の郡山・三重県の四日市などの例外あり。全都道府県に1箇所以上の試験会場が設けられたのは、2001年からである。奈良県では、2000年まで試験会場が設置されなかった。ただし、全47都道府県で春期・秋期いずれも受験可能になったのは、後述する山陰地区で改善された2004年秋期以降である。
- ^ 2022年まで、神奈川県内では「横浜」(川崎・相模原を含む)・「藤沢」(茅ヶ崎・平塚・小田原を含む)・「厚木」の計3箇所。千葉県内では「千葉(市)」・「柏」の計2箇所。東京都内では「東京」「八王子」の計2箇所が設けられていた。この変更により、例えば千葉市内を希望するにしても柏市内を希望するにしても、「千葉」を選択するようになった。
- ^ 東京における東京ビッグサイト・東京流通センター、横浜におけるパシフィコ横浜、千葉における幕張メッセ、柏における東葛テクノプラザなどといったイベント会場で試験実施実績がある[18]。
- ^ 情報工学の分野において、「キロ」や「メガ」などのSI接頭辞を、国際単位系(SI)の定めに従わず、俗習として1024(210)倍を示す場合があるのは、コンピュータが内部ですべての数値を2進数に置き換えて処理していることと、1024(210)が概ね1000(103)であること、及び、代表的なOS(Microsoft WindowsやmacOSなど)にて記憶媒体の容量やファイルサイズの換算に用いていることが主な理由である。
- ^ 但し、午前I試験中に途中退出した場合は採点されないため、例え基準点以上の回答をしたとしてもこの場合は除外される。
- ^ 例えば、警視庁では、警察官採用試験の第1次試験の成績の一部に利用される[23]。
- ^ 2009年(平成21年)試験廃止
- ^ 2016年(平成28年)試験開始
- ^ 1971年(昭和46年)試験開始
- ^ 1988年(昭和63年)試験開始
- ^ 2006年(平成18年)試験開始
- ^ 高度人材ポイント制において、従事しようとする業務に関連する外国の資格等は通常1件(5ポイント)しかポイント獲得できないが、相互認証対象資格は日本の国家資格と同じ枠で2件(5ポイント×2=10ポイント)まで獲得できる[46]。
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