ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 14:08 UTC 版)
運行形態
全線通しの運転を基本とするが、早朝から朝ラッシュ時と深夜に有明駅発着の列車も運転されている。車両の夜間滞泊は豊洲駅で行っている。日中は平日が5分間隔で休日が4分間隔での運転となり、日中は平日よりも土休日の方が本数が多い。
東京ビッグサイトにおけるコミックマーケット・ジャパンモビリティショー(旧:東京モーターショー)など、沿線で大規模イベントがある時や、ゴールデンウィークなどの大型連休期間は臨時増発や特別ダイヤが組まれることがある。また、過去の東京湾大華火祭開催時には、豊洲地区が一部の時間帯で立入禁止区域となるため、市場前駅と新豊洲駅は一時閉鎖され、運転停車(乗降不可)の措置が取られていた。
駅構内の発車案内標には列車種別が表示されているが、優等列車が運行されたことはなく、すべての列車が各駅に停車するため、全列車が「普通」(英字表示は「Loc.」)と表示される。しかし、中央司令所のシステムは急行運転に対応しており、車両の行先表示器や車内案内表示器でも急行の表示ができる(停車駅は新橋、お台場海浜公園〜有明の各駅、豊洲)。
使用車両
車両は7300系・7500系が使用されている。7300系は開業時に導入された7000系を置き換えるために導入され[7]、第1編成が2013年3月に搬入、2014年1月18日より営業運転が開始された[8]。7000系は大半が日本車輌製造製だが、三菱重工業・新潟トランシス(新潟鐵工所)・東急車輛製造なども数編成を製造・納入している。7300系はすべて三菱重工業製で2013年から2016年までに108両が製造され[9][10]、7000系をすべて置き換えた。2018年度より7200系の置き換えのため、7300系を改良した7500系が導入され[11]、2018年11月11日に営業運転を開始し[12]、2020年10月までに7200系をすべて置き換えた[13]。
歴史
- 1995年(平成7年)11月1日 - 東京臨海新交通株式会社の東京臨海新交通臨海線(愛称・ゆりかもめ)として新橋駅(仮駅) - 有明駅間開業[1]。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)2月 - 7200系車両の営業運転開始。
- 2001年(平成13年)3月22日 - 新橋駅 - 新橋駅(仮駅)間が開業[1]。新橋駅(仮駅)廃止。
- 2002年(平成14年)11月2日 - 汐留駅開業[1]。
- 2006年(平成18年)
- 2011年(平成23年)3月12日 - 前日の3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響により、終日運休となる。
- 2013年(平成25年)10月8日 - 新型車両である7300系の試運転開始。同年11月2日、新橋駅にて車内お披露目会を開催。
- 2014年(平成26年)1月18日 - 7300系の営業運転開始[8]。以後順次投入して、2016年度までに従来車両の置き換えを進める計画。
- 2018年(平成30年)11月11日 - 7500系の営業運転開始[12]。以後順次投入して、2020年度までに従来車両の置き換えを進める計画。
- 2019年(平成31年)3月16日 - 船の科学館駅を東京国際クルーズターミナル駅に、国際展示場正門駅を東京ビッグサイト駅に改称[16]。
- 2020年(令和2年)10月14日 - 7200系車両の全編成が運用を終了。
- 2023年(令和5年)7月 - 累計利用者数が10億人を突破[17]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、23頁。
- ^ a b c 日本鉄道施設協会『日本鉄道施設協会誌』1996年9月号「東京臨海新交通 - 臨海線ゆりかもめ - 」pp.11 - 13。
- ^ a b 杉崎行恭『山手線 ウグイス色の電車今昔50年』JTBパブリッシング、2013年 p.168
- ^ “東京2020大会オリンピック期間中の臨時列車運行取りやめについて”. ゆりかもめ (2021年7月9日). 2022年3月29日閲覧。
- ^ “東京2020大会パラリンピック期間中の臨時列車運行取りやめについて”. ゆりかもめ (2021年8月17日). 2022年3月29日閲覧。
- ^ ゆりかもめよくある質問 - 2011年9月18日時点でのアーカイブ
- ^ ゆりかもめ新型車両デビュー! (PDF) - ゆりかもめ
- ^ a b 『ゆりかもめ新型車両 7300系 いよいよ デビュー!』(PDF)(プレスリリース)ゆりかもめ、2013年12月12日。 オリジナルの2014年1月10日時点におけるアーカイブ 。2024年1月18日閲覧。
- ^ 「三菱重工、ゆりかもめの新型108両を受注」Response.jp 2010年6月11日
- ^ 新交通ゆりかもめ向け全自動無人運転車両(AGT)48両発注 2020年に向けて導入 - 三菱重工
- ^ “ゆりかもめは新型車両を導入します” (PDF) (2018年3月29日). 2018年5月3日閲覧。
- ^ a b 『2018.11.11(日)ゆりかもめ新型車両7500系デビュー!』(PDF)(プレスリリース)ゆりかもめ、2018年10月4日。 オリジナルの2018年11月12日時点におけるアーカイブ 。2024年1月18日閲覧。
- ^ “ゆりかもめ7200系車両の引退について”. ゆりかもめ (2020年10月15日). 2020年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
- ^ 『鉄道ジャーナル』第32巻第4号、鉄道ジャーナル社、1998年4月、114頁。
- ^ 『鉄道ジャーナル』第32巻第7号、鉄道ジャーナル社、1998年7月、98-99頁。
- ^ 『船の科学館駅及び国際展示場正門駅の駅名改称日が決まりました!』(PDF)(プレスリリース)ゆりかもめ、2019年1月15日。 オリジナルの2019年3月3日時点におけるアーカイブ 。2020年9月17日閲覧。
- ^ 『おかげさまで ご乗車10億人 達成しました!』(PDF)(プレスリリース)ゆりかもめ、2023年7月20日 。2024年1月18日閲覧。
- ^ “都心部と臨海部を結ぶ地下鉄新線の整備に向けた検討調査 広告書 概要版” (PDF). 中央区 (2015年3月). 2015年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月28日閲覧。
- ^ “選手村予定地に地下鉄構想、五輪後の住宅整備見込む”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年6月12日) 2016年4月28日閲覧。
- ^ “広域交通ネットワーク計画について≪交通政策審議会答申に向けた検討のまとめ≫” (PDF). 東京都 (2015年7月10日). 2016年4月28日閲覧。
- ^ “東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(答申)” (PDF). 東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会. 国土交通省 (2016年4月20日). 2016年4月24日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 仕事紹介 - ゆりかもめ、2018年11月9日閲覧。
- ^ ゆりかもめの鉄道駅業務 - スタンバイ、2023年6月2日閲覧
- ^ Mayumiさんのプロフィールページ
- ^ a b 【4月30日(土)、5月1日(日)】日本テレビなるほど!ハイスクール「AKB48の声がゆりかもめの車内自動アナウンスに!」について Archived 2012年9月22日, at the Wayback Machine. - 株式会社ゆりかもめ トピックス 2011年4月25日
- ^ “最混雑区間における混雑率(令和4年度)” (PDF). 国土交通省. p. 6 (2023年7月14日). 2024年4月1日閲覧。
- ^ 令和4年度 移動等円滑化取組報告書 https://www.yurikamome.co.jp/company/405e9eb135177c2a32a7b184d6efd2ff.pdf
- ^ 財団法人運輸政策研究機構平成14年度都市交通年報(調査年度は2000年度)
固有名詞の分類
- ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線のページへのリンク