backlashとは? わかりやすく解説

backlash

別表記:バックラッシュバックラシュ

「backlash」とは、「反動」「反発」「がたつき」「遊び」といった出来事意見対する逆の激し主張および機械部品隙間のことを意味する英語表現である。

「backlash」とは「backlash」の意味

「backlash」は「反動」「跳ね返り」や「反発」「反感」という意味の英単語である。ロープなどの物理的な反動だけでなく、政治的社会的な出来事対する強い反対含んでいる。特に近年SNS発達マイノリティの権利向上、人権意識高まりなどで、後者の意味使われる場面増えている。この場合、「reaction反発)」「counteraction(反動)」「resent(憤慨する)」などに近いニュアンスとなる。機械工学などの分野では「がたつき・きしみ」「緩み遊び」という意味で使用される品詞名詞である。不可算名詞として扱われることが多いが、具体的な事例説明する場合などは可算名詞として扱われる

「backlash」の発音・読み方

「backlash」は「bǽklæ̀ʃ(バックラシュ)」と発音する最初の「b」は「有声両唇破裂音」となる。唇を閉じて空気流れ止め、唇を離して一気開放して発音する次の「a」は「ǽ」という短い母音になる。日本語の「ア」とは少々異なり、やや「エ」の音を意識する。口を大きく開けて、舌の位置高めにして発音するのがポイントである。また、ここには強勢置かれるので、強め発音する必要がある。続く「c」「k」の「無声口蓋垂破裂音」となる。舌の後ろ空気流れ閉じ一気開放して発音する

「l」は「有声歯茎側面摩擦音」である。舌を歯茎につけた状態で、空気流れ側面から摩擦させることで発音する。再び「æ」となり、最後の「sh」は「ʃ」という「無声口蓋硬口蓋摩擦音」になる。舌の位置口蓋垂に向け、唇を少し突き出して発音するのがポイントである。

「backlash」の語源・由来

「backlash」の語源14世紀遡る考えられている。当時英語ではback」は「後方に」や「反対方向に」を意味し、「lash」は「鞭打つ」や「縛る」という意味を持っていた。この2つ言葉組み合わさって「backlash」が生まれ、本来は鞭が打たれた後の反動由来するとされている。産業革命に入ると、機械工学分野で「backlash」という言葉使われるようになった機械歯車連結部分に生じ遊び隙間指して「backlash」という言葉用いられた。社会的政治的な意味で初め使用されたのは、1815年のジョージ・ノエル・ゴードンの著書英国過去と現在政治状況について」における「back-lash」である。

その後1845年には、アメリカ作家ジョン・C・カルーナが「backlash」という言葉使用して政治的な措置反応して人々反対運動引き起こすことを表現した。そして19世紀末になると、「backlash」は政治的な勢力対す反発表現する言葉として広く使用されるようになった例えば、1895年発表された「タイムズ」紙の記事には、「backlash」という言葉使用され社会主義者による政府への攻撃が、保守派による反発引き起こす可能性があることが述べられている。現代ではインターネットSNS普及によって、さらに広い範囲で「backlash」が使用されている。

「backlash」の使い方・例文

「backlash」は以下の例文のように使用することができる。
「The government's policy changes sparked a severe backlash from the public.」(政府の政策変更は、市民から厳し反発引き起こした。)
「After the company increased its prices, it faced an unexpected backlash from consumers.」(企業価格上げた後、消費者から予期しない反発起こった。)
「The controversial advertisement campaign led to a significant backlash on social media.」(物議を醸す広告キャンペーンが、ソーシャルメディア大きな反発招いた。)
「The politician's proposal was met with a fierce backlash from both supporters and opponents.」(政治家提案は、支持者反対者両方から激し反発受けた。)
「The implementation of strict dress codes in schools has caused a widespread backlash among students.」(学校厳格な服装規則実施は、生徒の間で広範な反発引き起こした。)
It is important to adjust the backlash in the machine to ensure precise movement.」(正確な動き保証するために、機械がたつき調整することが重要である。)
「The technician measured the backlash in the gear train and found it to be within the acceptable range.」(技術者ギアトレイン遊び測定し許容範囲内であることがわかった。)
「The operator adjusted the backlash in the transmission to improve the accuracy of the machine.」(オペレータートランスミッション遊び調整して機械精度を向上させた。)

バックラッシュ【backlash】

読み方:ばっくらっしゅ

はね返り後戻り揺り戻し反動

政治的・思想的な激し反発反感

歯車の間のすきま。


バックラッシュ

読み方:バックラッシュ
【英】:backlash

関連するカテゴリ
サーボモータサーボドライバ

機械系には、ほとんどといってよいほど正転正方向)と逆転(逆方向)との間に、不感帯類する差を生じる。(たとえばギヤは、正転逆転時にすき間余分に一次側を回転させる必要がある。)これをバックラッシュと呼ぶ。このバックラッシュを表す単位は「分」。1回転=360度 1度の1/60=1分となる。したがってバックラッシュの数値小さいほど、不感帯類する差(ガタ)が少ない。


バックラッシュ

英語 backlash

歯車噛み合い状態で、接している相手歯面との間に隙間(ガタ)ができるが、そのガタのことをいう。歯車噛み合わせるときに少しのガタは必要であるが、大きくなる問題になる。MT車走行中にアクセル軽くオン・オフすると(この操作をチップインチップアウトという)ガタを打つカタンという音が発生する。これは駆動系全体ガタ大きいときに出る。ディーゼルエンジン車では、ニュートラルアイドリング時にトランスミッションからガタ音が発生しやすく、エンジン回転変動ガタのある歯面たたかれる現象で起こる。ガタなくする方法にはサブギヤスプリングを使うシザーズギヤや、フリクションギヤなどがある。

バックラッシュ

参照 サブギヤ
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

バックラッシ

英語表記:backlash

機械要素間の接触面の遊びのことであり、振動原因となる。ローラギヤカムパラレルカム場合予圧をかけることによって、このバックラッシを除去することができる。

凡例同義語は⇒、類似語は→、関連語は?で示す。

バックラッシュ

(backlash から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 18:19 UTC 版)

バックラッシュ (backlash)




「バックラッシュ」の続きの解説一覧



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「backlash」の関連用語

backlashのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



backlashのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
オムロン株式会社オムロン株式会社
© Copyright OMRON Corporation 1996-2024. All Rights Reserved.
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
三共製作所三共製作所
Copyright(C) 1998-2024, Sankyo Seisakusho co. All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバックラッシュ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS