高坂兄妹の「裏」の友人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 15:30 UTC 版)
「俺の妹がこんなに可愛いわけがないの登場人物」の記事における「高坂兄妹の「裏」の友人」の解説
桐乃が入会したSNSのコミュニティ「オタクっ娘あつまれー」の参加者たち。オフ会を通じ、メンバーのうち沙織と黒猫の二人は京介と桐乃にとっての共通の友人となり、その後も同人誌即売会に同行したり、高坂家に招かれたり、何かあった時には親身になって協力してくれたりと、オフでも親しく交流がある。のちに京介や桐乃の「表」の友人ともかかわりを持つことになる。 槇島 沙織(まきしま さおり) / 沙織・バジーナ(さおり・バジーナ) 声 - 生天目仁美 身長180cm、体重61kg、スリーサイズB88/W60/H89。 15歳。中学3年生。「オタクっ娘あつまれー」の管理人で、作中では「沙織・バジーナ」というハンドルネームを名乗っている。約180cmの長身にジーンズ、ぐるぐる眼鏡をかけて頭にバンダナを巻き、丸めたポスターが挿さったリュックを背負うというステレオタイプな秋葉系ファッションが特徴で、桐乃たちの前ではいかにもオタクっぽい口調の人物として振る舞っている。自慢はスリーサイズが藤原紀香と同じであるということ。面倒見は良く、皆のムードメーカー的存在であり、常に周囲への気配りを怠らない性格。なかなかオフ会に馴染めない様子であった桐乃と黒猫を二次会に誘ったことをきっかけに、桐乃に同行していた京介とも知り合い交友を深めていく。姉や両親のつてによる豊富な人脈を持ち、出版業界にもコネを持っている。 実は大富豪の令嬢であり、オフの場で普段見せているオタクっぽい恰好や振る舞いはキャラ作りの一環。沙織本人によると、自分を鼓舞してコミュニティを結成するまでは引っ込み思案な性格であったといい、家族の縁故に頼らず独力で結成したコミュニティに対して強い愛着を抱いている。自宅は高坂家からは離れており、原作では千葉県外にある海沿いの高級住宅街とされ、アニメ版では神奈川県横浜市在住であると設定されている。親元を離れ、親の資産であるマンションを一棟丸ごと借り切って住んでおり、部屋中にガンプラやレトロゲーム、昭和の食玩や玩具、美少女フィギュアなどといったコレクションを陳列している。アニメ版では執事やメイドを伴っている描写がある。作中2年目からは高校に進学しており、通学先は名の知れたお嬢様学校であるという。 香織という姉がおり、沙織の趣味や人脈、コミュニティに対する接し方は姉から大きな影響を受けているが、現在は結婚して海外で暮らしている。 五更 瑠璃(ごこう るり) / 黒猫(くろねこ) 声 - 花澤香菜 身長160cm、体重43kg、スリーサイズB77/W53/H80。4月20日生まれ。 中学3年生。作中では「黒猫」というハンドルネームを名乗っており、第5巻にて本名が明らかになった後も、京介からは基本的に黒猫と呼ばれている。サークルや個人ブログも持っているなど桐乃以上のオタクであり、また対戦型格闘ゲームの世界大会で上位入賞するほどの凄腕ゲーマーでもある。長い黒髪が綺麗な美少女ではあるのだが、やや他人を見下すような発言や、自分をフィクションの伝奇物語の登場人物と同一視するかような痛々しい言動が多く、また人見知りする傾向もあり、交友関係は少ない。左目の下に泣きぼくろがある。 「オタクっ娘あつまれー」のオフ会でゴスロリファッションに身を包んで参加するが桐乃と同様、場の雰囲気に馴染めず浮いていたところを沙織の仲介で二次会に参加。その席で毎週楽しみにしているアニメ『MASCHERA 〜堕天した獣の慟哭〜』を桐乃に誹謗されたことから激しい口論となるが、桐乃と同様に趣味について熱く語り合える相手を欲していた感情がこの口論で満たされたためか、その後は互いを「スイーツ(笑)」「邪気眼厨二病」などと貶し合いつつも喧嘩友達としてそれなりにうまく行っている。好意や感謝を素直に表現できない性格である。また、幾つかの出来事を通して京介との関係も進展していき、京介に対する恋愛感情も物語に影響していく。作中2年目からは京介や麻奈実と同じ高校に進学しゲーム研究会に籍を置くようになる。 物語の開始当時、家は高坂家の近所にあり、昭和の香り漂う平屋建ての借家であった。父親の転勤で松戸市の社宅に引越しし、高校も転校した。普段は家事をしつつ創作活動をしたりバイトをしたりと、それなりに忙しい模様。創作活動には特に力を入れているが、その内容については酷評されており、自身が描きたいものと売れ筋との乖離を感じている。 作中2年目の夏休みに京介に告白し、恋人同士になったものの、それは桐乃の京介に対する本心を引き出すことが目的であった。桐乃の気持ちを知ったうえで京介に自分を選んでほしいと思っていたが、黒猫自身が答えを聞くことを拒んだため、その場は結論が出なかった。クリスマス直前に京介と二人で会話を行い、京介は桐乃に正式に告白することを決意していたため、付き合えないと言われた。その後自分の理想の世界を描いたとされる運命の記述(デスティニー・レコード)を自ら破り捨てた。 スピンオフの漫画版では小説8巻からの分岐で京介と交際が続いて結婚、悠璃、璃乃という子供をもうけており、第3子を妊娠している。ifストーリー第2作のメインヒロイン。 また、同じ作者による作品『ねこシス』の主要登場人物である東雲千夜子とは、口調や性格や外見的特徴が一致し、一時期は同一人物ともスター・システムによる別人とも解釈できるように描写されたこともあった。詳細は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない#他の伏見つかさ作品との繋がり」を参照。
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