阿佐海岸鉄道による実用化とは? わかりやすく解説

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阿佐海岸鉄道による実用化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 03:34 UTC 版)

デュアル・モード・ビークル」の記事における「阿佐海岸鉄道による実用化」の解説

阿佐海岸鉄道DMV93形気動車」も参照 かねてからDMV導入検討していた阿佐海岸鉄道徳島県)が、2020年までにDMV導入することを決定したDMV本格的な営業運行世界初となる。2017年2月3日に、徳島県高知県など関連自治体でつくる「阿佐東線DMV導入協議会」の会合徳島市開催されその結果DMV導入計画承認された。 計画によると、線路走行するのはJR四国牟岐線阿波海南駅 - 海部駅 - 阿佐海岸鉄道阿佐東線甲浦駅間で、その両駅に道路レールを繋ぐモードインターチェンジを設置して甲浦駅より先は道路走り室戸岬方面を結ぶとしている。DMV運行起点阿波海南駅となっているのは、DMV片運転台あり方転換が必要であること、また海部駅高架駅であるため同駅で方向転換させるためには大規模な改造工事が必要である一方阿波海南駅地上駅であり海部駅ほどの設備投資不要であることが挙げられている。甲浦駅では高架線終点から地上道路下りるスロープ新設し、そこから一般道路通って室戸岬目指す、としている。また、DMV導入後は、牟岐線運行上の終点阿波海南駅とし、阿波海南駅 - 海部駅間はDMVのみの運行とする予定である。 なお、DMV導入正式決定先立ち2011年9月より牟岐駅宍喰駅でモードインターチェンジ設置工事着手し、また苗穂工場にてJR四国徳島バス訓練行った2011年11月から実証実験開始し2012年2月宍喰駅牟岐駅間を往路道路復路鉄道利用してデモンストレーション走行行った2016年2月には、徳島県交通戦略課が、今後10年以内牟岐線阿波海南駅から阿佐海岸鉄道甲浦駅までの約10km区間営業運行実現させることを目指す方針発表したDMV観光資源として活用し将来的には甲浦駅から道路用いて高知県室戸岬方面への観光ルート路線設定検討するとしていた。 2019年3月9日阿佐海岸鉄道阿佐東線宍喰駅にて、当線で運用予定DMV新製車両落成お披露目イベント開催された。車両JR北海道開発した試験用DMV同じくマイクロバスベースとしており、道路走行から軌道走行への鉄道モード切替軌道走行から道路走行へのバスモードの切替も同じ方式採用している。従来鉄道軌道回路使用した位置検知による閉塞やそれを介して制御される鉄道信号機踏切警報機自動列車停止装置使用出来なくなり、それらに代わる保安装置としてDMV運転保安システム採用した為、自車位置検知する車軸パルスセンサーとGPSアンテナ赤外線利用して地上のモードインターチェンジ(MIC)に設置された自車の軌道区間への進入出の確認を行う進入通信装置と駅に設置された駅停車時の位置補正を行う赤外線応答装置との通信や自車位置情報FOMA携帯電話網からNTT専用回線を介してセンター装置送り管理または使用することで、踏切制御装置による踏切制御軌道区間閉塞制御を行うことと共に自車の駅停車時の自動停止を行う車上装置採用された。運転席には、普通のマイクロバス同様のアクセル・ブレーキペダル、AT用のセレクトレバーのほか、車体前部後部装備されガイド用の鉄車輪を上下させる制御装置前述車上装置ワンマン運転機器など設置されており、車体左側中央にある出入口には開く際に車体下部からせり出す方式乗降用のステップ車内脇に整理券発行機設置されている。車体カラーリング阿佐海岸鉄道使用されているASA-100形の塗色取り入れており、青いDMV-1号「未来へ波乗り」、緑色のDMV-2号「すだちの風」、赤いDMV-3号「阿佐海岸維新」の3台が登場している。 2020年12月25日DMV導入協議会において、スケジュールの見直しが行われ、2021年7月開催予定2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの導入目指すこととしていたが、強度不足のため「2021年開業」に再延期となったその後2021年12月世界初となるDMV本格運用始まった

※この「阿佐海岸鉄道による実用化」の解説は、「デュアル・モード・ビークル」の解説の一部です。
「阿佐海岸鉄道による実用化」を含む「デュアル・モード・ビークル」の記事については、「デュアル・モード・ビークル」の概要を参照ください。

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