遊撃小隊(初代雛小隊)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 14:54 UTC 版)
「鋼鉄の白兎騎士団」の記事における「遊撃小隊(初代雛小隊)」の解説
ガブリエラ・リビエラ・スンナ 本編主人公。雛小隊小隊長補佐を経て遊撃小隊副隊長。のちに白兎騎士団団長となる(ガブリエラ戦役時)。外見は『あどけない』あるいは『頼りない』と周囲から評価されているが、持ち前の発想と機転で窮地を乗り越えていくタイプ。しかしその才能は平時には全く活かされない。 基本的に控えめな性格なのだが、有事には奇天烈な策を考案して窮地を切り抜けていく。その弊害で騎士団に大きな被害が及ぶことも。(無意識ではあるが)腹黒い一面もあり、『団長殺し』『奇天烈ガブリエラ』『大物殺し』『鋼鉄の暗黒兎騎士(はがねのくろうさぎ)』『暗黒大魔王(又は魔界の大魔王)』など、本人の望まない二つ名がどんどんついていく。また、物語の主要人物を死に追いやっていく事から、団内では「ガブリエラが次に殺すのは誰か?」という賭けが行われており、一番人気はレフレンシアであったが、結局はジアンが(表向きは)三番目に殺されることになった。 コリントゥスの街奪還作戦『溺れる者は藁をも掴む』はガブリエラが作戦立案に大きく関わりながらただ一人の犠牲者も出さなかった稀有な作戦として団に語り継がれることになる。 ル・アンヘル攻防戦では、布橋作戦をアルゴラに提示して、イリアスタ連合軍の別働隊に大損害を与えた。 10巻でドゥイエンヌとマルチミリエがマクシミリエヌス家に戻るために出発した後に、レフレンシアから遊撃小隊の小隊長代行を命じられる。しかしその翌日、レフレンシアによって団長見習いに推挙され幹部総会でも承認されたことを聞かされて驚愕し、断ることも出来ずに絶望的な様子でやむなく承諾する。 ちなみに同期の少女達や他に戦闘力の高い団員が多いことと、前述の作戦立案力が描写されることが多いために隠れがちであるが、剣の腕前もドゥイエンヌやアスカが一目置くほどの腕前である。 母親は元白兎騎士団副団長でもあり、黒の二年戦役で活躍した『天翔る黒き翼』の異名を持つエリエオラ・アルトォーラ・スンナ。 ドゥイエンヌ・ドゥノ・マクシミリエヌス 雛小隊隊長を経て遊撃小隊隊長。ベティスの高級貴族マクシミリエヌス家の息女。何処にも根拠のない自信で窮地を切り抜けていくタイプだが、剣や指揮力といった実力は高い(料理は苦手)。ガブリエラ戦役時は白兎騎士団を辞めてベティス大公国の援軍の指揮官となっている。 自分が認めた者以外には全く関心を寄せないが、他人を認めることのできる器も備えている。おだてに弱い面があり、あっさりと丸め込まれることも多い。美貌と抜群のプロポーションを誇る女性。当時王子だったカッシウスを連れてアンテルノ軍の検問を通行する際は、検問所の指揮官に殴られても耐え抜く忍耐力を見せた。 10巻で父が倒れたという知らせを聞いて、マルチミリエと共に休団扱いとなって実家に戻った。 レオチェルリ・レモンティス ガブリエラの侍女であり、ともに白兎騎士団に入団した。体躯に恵まれており剣術を得意とする。ドゥイエンヌにはレオッチェと呼ばれる。優しく控えめな性格で、気が利く。ガブリエラ戦役時は団長になったガブリエラの特別秘書官を務めており、再編された特戦隊の第一特別小隊の副隊長として参加している。 マルチミリエ・ギヴィエ ドゥイエンヌの侍女で、無口な娘。ずば抜けた巨体であり、非常に高い戦闘力を誇っているが、味方には『手加減が出来ない』と思われてしまっている。同期メンバーの中では言動がある意味一番危険。セビリ=アンテ都市同盟での一件からアルゴラに対して尊敬の念を抱く。ドゥイエンヌ至上主義であり、白兎騎士となった今でもドゥイエンヌが最優先である。ドゥイエンヌにはマルチと呼ばれる。 10巻でドゥイエンヌの父が倒れたという知らせを受けて、ドゥイエンヌと共に休団扱いとなってマクシミリエヌス家に戻った。ガブリエラ戦役時の状況は不明。 ジアン・ジャン 東方出身。氣を用いる格闘術を得意とし、その実力は新雛小隊のアスカを除く全員を一度に相手をして圧倒するほど。身軽で目も良い。実家は情報収集を生業とし、自身も交渉術に長ける。のちに特務分隊長となる(ガブリエラ戦役時)。 起伏に乏しい体格で開けっぴろげな性格ゆえに、色気がない、最低女と呼ばれる、などの評価がもっぱらだが、美女揃いの白兎騎士団員達を押しのけてセビリィノ王カッシゥスに見初められ、彼の愛妾となる。しかし、それは表向きのことで実際は試用期間のようなもので、肉体関係は結んでいない。王宮暮らしはなじめないと思っているが、カッシゥスのことは「素敵な彼氏」として自慢しているため、決して悪く思ってはいない。 カッシウスが国王に即位して少したった頃に、地中に潜んでいた暗殺者にカッシウスが襲撃されるが、本能的にカッシウスを蹴って襲撃を回避し暗殺者を蹴り倒すが、咄嗟に暗殺者が放った毒塗りの短剣にかすってしまい、意識不明となる。しかし、セビリィノに到着したウェルネシアの治療によって意識を取り戻し、そこでレフレンシアたちから自分(正確にはジアン・ジヤンという架空の従姉妹)が表向き死亡したことになったことを告げられた。しばらくして体調も回復し、セビリィノに到着した新人たちと格闘の訓練を行う。『大平原漫遊行』においては、カッシゥス王から体面上は借り受ける形で物見遊山隊に加わる。以降も遊撃小隊と同行し、ル・アンヘル攻防戦にも参戦した。 アフレア・ファウビィ・セビリィシス 西の海岸地方出身。ひときわ小柄で、魔術の知識と技術に優れていて、お人形さんみたいな美少女だが、中身は実に攻撃的。背中に背負った『棺桶』の中に入っている魔術で動く人形シゥビーニュ(こちらの性格もかなり攻撃的である)が呪文詠唱中の無防備な状態を護衛するおかげで、護衛の人員を割く必要がなく単独での戦闘が行える等、高位の魔術師である。シギルノジチ経国に強い敵意を抱いているが、その理由は作中ではいまだ明らかにされていないが、魔術の師匠兼育ての親であるジゥが、死人を使役する魔術を行使する何者かに殺害されたことが、その一因だと思われる。ガブリエラ戦役時の状況は不明。 セリノス・セレニクス・クワドロス ベティス大公国のサルナトゥス・レニカヌス・クワドロス大将軍の娘で、ノエルノードの双子の姉。雛小隊の中ではかなり常識的な性格。剣術を得意としており、一卵性故か、戦闘時のノエルノードとのコンビネーションは非常に巧み。遊撃小隊の中で最も乗馬を得意としており、また弁も立つ為、遊撃小隊が事件に巻き込まれる度に伝令として本城及びレフレンシアの元へ走る事となる。 10巻でガブリエラが団長見習いに推挙されドゥイエンヌが実家に戻ったこともあり、レフレンシアから遊撃小隊の小隊長に任じられた。 後に18歳という異例の若さで白兎騎士団三番隊番隊長となるが、同年齢のガブリエラが団長になる事に比べると特に何も言われなかった。その血筋を活かして外交面でも大きな役割を担う(ガブリエラ戦役時)。 ノエルノード・ノエラ・クワドロス セリノスの双子の妹で、ほとんど同じ外見を持つ。口が悪く、アフレアと共によく遊撃小隊の仲間をからかっている。一卵性故か、戦闘時のセリノスとのコンビネーションは非常に巧み。実力はセリノスとほぼ互角。通称ノエル。ちなみにセリノスよりも若干、スタイルはいい。ガブリエラ戦役時にはデイレィに同行する形で特戦隊の第一特小(第一特別小隊)の一員として参加している。 ウェルネシア・アドゥ・バルトレィ 実家は貴族であるが、裕福ではない為に自家栽培品の薬草を販売している。その裏で毒草も取り扱っており、客との交渉は他人任せに出来ない為に交渉術にも長ける。また、自身も薬品の扱いを特技とする。嗅覚が鋭く、臭いだけで刃に塗られた致死性毒物を見抜くほどである。実は騎士団でも屈指の巨乳を誇る。通称ウェル。カッシゥス王の暗殺未遂事件の直後には、セビリィノに到着した後にレフレンシアの命令でジアンの寝室に赴き、意識不明になっていたジアンを治療して意識を回復させた。『溺れる者は藁をも掴む』作戦では、レフレンシアやジュナスと共にコリントゥス王宮に侵入し、薬で食料庫の食料を半分ほど駄目にして作戦の成功に貢献した。ガブリエラ戦役時にはデイレィに同行する形で特戦隊の第一特小の一員として参加している。 デイレィ・ドゥーニュ・デビィアノス 大変身軽な、暗器使い。入浴時にも、何かしら武器を持っている。セリノス・ノエルノード・ウェルネシアと共に入隊試験に参加。自分の生い立ちなどを語りたがらないが、その理由は幼少の頃から兄と共に暗殺者として過ごして来たからで、ある日セリノスたちの父であるクワドロス将軍の暗殺の為に屋敷に忍び込んだ所を、兄共々セリノスとノエルノードに捕まり、デイレィの助命の為に兄が自害した。その後、セリノスたちの説得で部下ではなく彼女たちの友達となり、その仲介で下級貴族のデビィアノス家の養女となった。諜報・偵察などの分野の能力に秀でている。ガブリエラ戦役時にはアスカに直談判されて特戦隊の第一特小の一員として参加している。 [先頭へ戻る]
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