築山行事とは? わかりやすく解説

築山行事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 08:24 UTC 版)

高岡御車山祭」の記事における「築山行事」の解説

毎年4月23日高岡市二上射水神社では築山つきやま行事が行われる。この行事祭神境内三本杉前に作った臨時築山祭壇)に迎え入れる神事で、一年豊作を祈る古代信仰の形態で現在も続けられている。神事が終わると二上山の悪い神が暴れとされるため、築山大急ぎ解体される御車山京都祇園祭山鉾模しながら築山行事を源流とし、移動できるように発展させたものと考えられている。また地元民神輿獅子舞練り回す。 なおこの行事は、富山県でも二上射水神社放生津八幡宮放生津新湊曳山祭)で行われているだけであり、全国的にも珍しい行事で、両神社の築山行事は富山県無形民俗文化財指定されている。 2020年令和2年)の築山行事は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、中止決定した

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築山行事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 06:52 UTC 版)

放生津曳山祭」の記事における「築山行事」の解説

築山行事は毎年10月2日本祭に、放生津八幡宮境内にて午前7時から午後3時掛けて行われる古代信仰の形態である神道と仏教一緒になった、神仏習合信仰行事である。 築山起源はよくわかっていないが、江戸時代初期より行なわれていたことが、1721年享保6年)の「東八幡宮記録」や「築山古老伝記」に記録されている。また2014年平成26年9月には社務所江戸時代中期1764年明和元年)の築山使用された、約2m表具施した祝詞巻物発見された。88行に渡り祝詞記されている。なお放生津曳山はこの築山神事移動できるように発展させたものとも考えられている。 9月30日夕方境内の高い松の木神霊を海よりお迎えする魂迎式(御魂祭が行われる。10月2日本祭には境内の高い松の木西面に、幅7.2m、奥行3.6m、高さ2.7m(上段3.3m)上下2段雛壇様式臨時築山祭壇)を設け下段四隅には、それぞれ甲冑纏い、顔に面を着け仏門守護四天王である持国天じこくてん)・増長天ぞうちょうてん)・広目天こうもくてん)・多聞天たもんてん)を配しこの他毎年「飾人形といわれる越中ゆかりのある人物の客人まろうど人形も飾る。 上段中央には唐破風屋根神殿の上鬼女狂女)の面に白髪振り乱し金襴打掛をはおり、御幣取付け長い竹竿持った主神である姥神(オンババといわれる)を祀り神霊松の木より築山迎え入れ神事が行われる。また放生津八幡宮社殿ではこの地区の地名由来ともなった放生会が行われる。この築山行事が終わると姥神が暴れとされる言い伝えにより築山大急ぎ解体される。なお姥神(オンババ)と四天王並びに客人人形お面は、奉納面と云われる古面で10残っており、古いものでは室町時代中期の作と安土桃山時代の作がそれぞれ1面残っている。 この行事能登にある石動山せきどうざんはいするぎやま)の伊須流岐比古(いするぎひこ)神社でも行なわれていたが明治期廃絶富山県内でもここ放生津八幡宮と、明治期休止となり1956年昭和31年)より復活した高岡市二上射水神社行われているだけであり、共に富山県無形民俗文化財指定されている全国的にも珍しい行事である。なお3ケ所の主神見た目から、放生津の「足なし」、二上山の「手なし」、石動山の「口なし」と云われてきた。 2015年平成27年7月10日には、放生津八幡宮以外で披露されるのは初めてとなる、射水市新湊博物館企画展奈呉(なご)の浦の祈り」にて、築山行事を再現した祭壇展示が行われた。企画展では展示室の天井高合わせ祭壇の高さを調整し低くした。

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