登場する地底生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 08:57 UTC 版)
グラボイズ/グラボイド(英語版) 『トレマーズ』シリーズに共通して登場する、体長10メートルにも達する巨大地底生物。姿形はモンゴリアン・デス・ワームに似ている。名づけ親はウォルター。 視覚が完全に退化しており、地中へ伝わる振動で地上の獲物を探知する。円錐形の頭部は硬い殻で覆われている。4つに開く口の中には、それ自体にも口のような器官のある3本の細長い舌(触手)があり、獲物に巻き付いたり噛み付いたりする。体液は赤褐色で悪臭を放つ。 表面に無数に生えた棘を用い、走る人間に追いつくほどの速度で地中を掘り進む。獲物に接近すると大きな力で地中に引きずり込んで丸呑みにする。その習性を逆手にとり、おとりに積んだ爆薬を呑ませる方法で多くの個体が駆除された。ただし高い学習能力を備え、特定の獲物のみを執拗に付け狙う個体もいる。 グラボイズがシュリーカーを産み落とし、シュリーカーがアスブラスターへと変態し、アスブラスターがグラボイズの卵を産むというサイクルで繁殖する。 『トレマーズ2』において先カンブリア時代の地層から発見された棘の化石がグラボイズの棘と一致したため、少なくともその時代には現在の姿で生息していたと考えられる。 『トレマーズ4』では幼体を含めて「土のドラゴン(ダートドラゴン)」と呼ばれる。 『トレマーズ ブラッドライン』ではバートによる駆除で北米以外では全滅したと思われていたが、独自の進化あるいは突然変異した大型種が南アフリカに生き残っていた。これらは北米のものより凶暴で、硬い岩石を酸で溶かしながら進む能力を備えるほか、触手を本体から分離して行動させることができる。未公開シーンでは水中を泳ぐ描写もある。同作中でシュリーカーに当たる段階は確認されていない。 幼体 『トレマーズ4』に登場。完全に成長していない、孵ったばかりと思われる個体。外観は成体に近いが体が小さい。 地中を高速に掘り進む・振動を感知する能力はすでに完成されているが、単体で獲物を引きずり込む力はないらしく、集団で狩りをする。 開拓時代のパーフェクション(=リジェクション)に出現した。 シュリーカー 『トレマーズ2』『トレマーズ3』に登場する、グラボイズの繁殖期の姿。 成熟したグラボイズの体が破れ数匹のシュリーカーが現れる。頭部だけのグラボイズに鶏の足が生えたような姿をしており、最初は大きさも鶏程度。視覚・聴覚の代わりに収納型の熱センサーを頭部に備え、周囲との温度差で獲物を探知する。鳴き声(正確には鳴く時に発する熱)で仲間を呼ぶことができ、群れで獲物を襲う。熱のない物体に対しては舌を使って食物かを確認する。 必要な量の食物を採ると直ちに繁殖(無性生殖)を始め、口から子供のシュリーカーを産み落とす。 アスブラスター 『トレマーズ3』に登場する、シュリーカーの変態後の姿。名称は後述の飛行方法に由来し、名付け親はジョディ。 シュリーカーが成熟すると脱皮してこれに変態する。グラボイズに似た頭部を持つ翼竜のような姿の飛行生物。シュリーカー同様に熱で獲物を探す。臀部から分泌した発火物質の爆発力で飛び上がり(ass=尻、blaster=火器)、カサゴ目などのヒレに似た羽で滑空する。グラボイズの卵を体内に保有している。満腹になると眠る習性がある。 『トレマーズ ブラッドライン』ではアフリカで独自の進化あるいは突然変異した、北米のものとは異なる外観の種が登場する。基本的に夜行性で、グラボイズの卵を守ろうとする。現地では稲妻鳥という意味の「インプンドゥール」と呼ばれている。 エル・ブランコ 『トレマーズ3』に登場する、グラボイズの突然変異個体で、振動や熱ではなく電波を感知する。体色が白いことから「白い悪魔」とも呼ばれる。シュリーカーやアスブラスターに変態しないため比較的御しやすい。土地開発者を追い出すためにバートによって生かされ、その後保護動物として特別に飼われる事になった。 TVシリーズにも登場し、パーフェクション観光の目玉となっている。 ミックスマスター TVシリーズに登場。米軍の開発した遺伝子兵器を様々な生物が摂取、怪物化したもの。
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