独立党の活動とは? わかりやすく解説

独立党の活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 00:27 UTC 版)

甲申政変」の記事における「独立党の活動」の解説

金玉均朴泳孝徐載弼独立党人士朝鮮開化めざして日本接近したのは1870年代後葉さかのぼる。 金玉均は、近代的技術導入軍事力強化のために洋務開化論を唱えた右議政副首相に相当)朴珪寿影響強く受けた朴珪寿自身1877年没したので、1880年代指導者とはならなかったが、その指導下には朴泳孝泳教、徐載弼洪英植らの開化派形成され清国との関係維持しながら近代化進めようとする金宏集、金允植魚允中兪吉濬穏健開化派元来は同じ系統属していた。 1879年明治12年)、金玉均らは仏僧李東仁日本密入国させ、福澤諭吉後藤象二郎をはじめ一足先に近代化果たした日本政財界代表者達に接触し交流深めていった。 金玉均自身最初の訪日1882年3月から同年8月までであった。これは、自身高宗はたらきかけ結果実現したもので、高宗金玉均朴泳孝閔泳翊徐光範の4人を日本派遣しようとしたが、朴泳孝閔泳翊都合がつかず、31歳金玉均23歳徐光範派遣となった金玉均長崎地方議会裁判所小中学校師範学校電信施設など視察大坂では府知事会見して練兵場印刷所建設会社などを見学京都では府庁訪問したほか盲唖院その他を見学している。東京では福澤諭吉親しく交わり主要な施設精力的に視察したまた、福澤紹介などによって井上馨大隈重信榎本武揚副島種臣渋沢栄一大倉喜八郎内田良平をはじめ、官民問わず多数人びと会合した。さらに横浜清国公使館はじめ各国領事館等もくまなく訪問し海外事情収集にも尽力した金玉均らが壬午軍乱発生の報に初め接したのは、その帰途山口県下関においてであり、大院君拉致事件知ったのは仁川においてであった壬午軍乱は、呉長慶丁汝昌らを中心とする清国軍が、乱の首謀者国王の父興宣大院君拉致して中国天津連行したことで収束した復活した高宗閔氏政権清国制度ならった政治改革おこなった朝鮮また、清国軍3,000名、日本軍200名弱の首都漢城(現、ソウル)への駐留という事態を引き受けざるを得なくなった上述のとおり、朝鮮清国より中朝商民水陸貿易章程押し付けられることとなり、開化政策清国主導進められることがはっきりとしてきた。一方朝鮮政府は、軍乱後日朝間で結んだ済物浦条約規定によって1882年10月謝罪使として朴泳孝特命全権大使、金晩植を副使徐光範閔泳翊徐載弼らを従事官とする総勢20名を派遣した金玉均書記官肩書顧問としてこれに加わった一行同年12月まで日本滞在し朴泳孝らは明治天皇謁見政府高官とも接触して朝鮮独立援助要請、さらに福澤諭吉多く日本知識人親交結んで海外事情新知識獲得した朝鮮自主独立標榜してきた日本としては好機到来といえたが、軍乱後朝鮮清国制圧下にあり、政府部内山縣有朋らの積極関与論と井上馨らの不干渉論に分かれた閣議積極援助避けながらも限定的に朝鮮独立支援するという折衷論に決定した。軍乱の償金支払い済物浦条約規定され5年間から10年間へと年限緩和し横浜正金銀行からは17万円借款供与された。この訪日は、金玉均にとって2度目あたったが、12月朴泳孝10名が朝鮮帰国してのちも徐光範とともに日本とどまり政財界人や外国使節とも会って交流深め1883年3月まで日本滞在した一方、軍乱後王宮もどった閔妃潜伏していた忠州知り合った巫女王室賓客として遇し厚く崇敬し毎日2回の祭祀欠かさないほどであった閔氏一族政府高官加わった祭祀は、やがてこれにかかる費用莫大なものとなった朝鮮全土宗教者王宮集まってこれを占拠する態となり、売官再流行して朝鮮半島政治はいっそう混迷の度を深めた壬午軍乱後、李鴻章によって朝鮮政府の外交顧問に推薦され、その任についたドイツ人パウル・ゲオルク・フォン・メレンドルフは、釜山元山仁川の3港に設けた税関管掌していたが、閔氏政権重鎮閔妃の甥にあたる閔泳翊と謀って税関収入一部閔妃個人のために支出した。さらに1883年朝鮮国庫窮状知ったメレンドルフは「当五銭」という悪貨鋳造朝鮮政府勧め、これは漢城江華島平壌大量に鋳造されたが、金玉均独立党は、インフレーションをまねき、人民経済生活に大混乱生じかねない当五銭に強い危機感いだいて猛烈反対し、その代案として日本などからの借款獲得めざした勢道政治進め閔氏メレンドルフからすればあくまでも正論唱える金玉均邪魔者でしかなかった。

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