燃料電池車
別名:燃料電池自動車、燃料電池電気自動車
英語:FCV、Fuel Cell Vehicle、FCEV、Fuel Cell Electric Vehicle
燃料電池から電気エネルギーを得て駆動する電気自動車。水素と酸素の化学反応によって生じるエネルギーを利用する方式が主となっている。
燃料電池車における、水素と酸素の化学反応によって動力を得る方式は、化学反応の結果として水を生成する。ガソリンを燃焼させる従来のエンジンなどに比べて環境負荷が非常に低い。エネルギー効率も高く、ガソリンエンジンの倍ほどの効率を実現することができるとされる。
燃料電池車は化学反応の原料(水素と酸素)を供給し続ければエネルギーを生産し続けることが可能である。二次電池を利用する電気自動車(EV)は、エネルギー補給のため充電が必要であり、数十分から数時間程度の時間を要するが、燃料電池車はガソリン車なみに迅速に燃料補給を行うことができる。
ねんりょうでんち‐じどうしゃ〔ネンレウデンチ‐〕【燃料電池自動車】
読み方:ねんりょうでんちじどうしゃ
燃料電池自動車(ねんりょうでんちじどうしゃ)
自動車は一般にガソリンかディーゼル(軽油)を燃料にする。これに対し、燃料電池電気自動車では燃料を燃やす代わり、水素と酸素を反応させて電気を発生させ、車を動かする。
ガソリン車やディーゼル車では多量の二酸化炭素や窒素酸化物が排出されるため、環境汚染の原因になっている。これが燃料電池自動車ではそういう排ガスはほとんど排出されない。また騒音や振動の問題が少ないことも大きな利点である。
燃料電池自動車の燃料としては水素を直接使うか、もしくはメタノールやガソリンを化学反応させて水素を取り出して使う方法がある。水素を直接使う場合だと自動車に水素を掲載するが、この際、水素はきわめて燃えやすいために、衝突時の爆発の危険性がある。そこで水素を水素ボンベの代わりに水素吸着合金という金属に貯めて使う方法の開発などが進められている。
燃料電池自動車は「次世代自動車」とも言われ、世界中で開発競争が繰り広げられている。数千億円にも上る費用をかけてでも、自動車メーカーは夢の自動車の開発を進めている。
(2000.06.07更新)
燃料電池自動車
燃料電池自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 07:55 UTC 版)
ダイハツでは電気自動車を開発した技術力を元に、早くも1972年から燃料電池自動車を開発、ムーヴもそのベース車になっており、2種類が登場した。2005年からはタントFCHVも登場している(トヨタ・FCHVも参照)。 ムーヴEV-FC 初代をベースとして1999年に登場。メタノールを改質して水素を抽出する「メタノール改質式」を採用した。 ムーヴFCV-K-2 2代目・L900S/902S/910S型をベースとして2001年に登場。トヨタ自動車との共同開発で高圧水素タンクを搭載する。2003年に国土交通大臣認定を受けて公道走行を開始、1台が大阪府に貸与されている。
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燃料電池自動車 (FCV)
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「電気自動車」の記事における「燃料電池自動車 (FCV)」の解説
詳細は「燃料電池自動車」を参照 燃料電池自動車とは、搭載した燃料電池で発電した電力で走る自動車。燃料電池に水素やメタノールなどを使用する。FCV(Fuel Cell Vehicle)という略称が用いられる。電気自動車には含まれないが、同じくゼロエミッション車に位置付けられている為、ここで普及率が低い理由や問題点を解説しておく。
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「燃料電池自動車」の例文・使い方・用例・文例
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