水平社運動とは? わかりやすく解説

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全国水平社

(水平社運動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/26 02:16 UTC 版)

全国水平社(ぜんこくすいへいしゃ)は、1922年大正11年)3月、日本で2番目に結成された全国規模の融和団体で、第二次世界大戦以前の日本の部落解放運動団体である。略称は全水(ぜんすい)もしくは単に水平社。第二次世界大戦後に発足した部落解放全国委員会および部落解放同盟の前身である[1]


  1. ^ 寺木伸明 & 黒川みどり 2016, pp. 243–252.
  2. ^ 朝治武 2013, p. 118.
  3. ^ 『脱常識の部落問題』p.56、藤野豊「『水平社伝説』を越えて」
  4. ^ 馬原鉄男 1992, p. 39.
  5. ^ 部落解放同盟は「日本最初」と主張するが学術的には正確ではない。
  6. ^ 朝治武 2013, p. 219.
  7. ^ 朝治武 2013, p. 226.
  8. ^ 爆発物取締罰則などで水平社の十一人起訴『大阪毎日新聞』昭和2年(1927年)2月12日号外(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p622-623 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  9. ^ 連隊長の官舎に爆弾投げ込む『大阪毎日新聞』昭和2年2月12日号外(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p625)
  10. ^ 大掛かりな家宅捜索、綿火薬など押収『大阪毎日新聞』昭和2年12月12日号外(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p624)


「全国水平社」の続きの解説一覧

水平社運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 09:24 UTC 版)

部落問題」の記事における「水平社運動」の解説

このような状況改善するために、かつての賤民階層人々いわゆる部落民」)は、自主的な運動始め差別糾弾行政闘争を軸に運動展開した。「部落問題社会不安原因になることを憂慮」した政府はこれらの運動が「左傾化」することを恐れ弾圧懐柔両面相対した。 もっとも水平社当初、「帝国臣民である以上、天皇赤子として共に報国権利と義務があり、それを差別により侵害するのは不当である」という意味の宣言をしていた。 「国民融和」を目的とし、人権侵害防止積極的でなかった政府運動反発した西光万吉阪本清一郎らが中心となり1922年大正11年)に全国水平社結成された。 そして「人の世に熱あれ、人間光あれ」で知られる創立宣言で「全國散在する吾が特殊部落民よ団結せよ。吾々が穢多であることを誇る時が来たのだ。」と宣言した今でこそ特殊部落」は差別用語として扱われ部落民避け傾向があるが、水平社結成時には扱い異なっていたことが機関紙第一号から読み取れる明治四年の布令によって解放された吾々の頭上には、今度新平民の名称を附され、尚近頃少数同胞などの名称に代っている。實質變化しなければ名称は問題ではない。歴史絶対に消されぬ。エタ華族になり、華族エタの名称に代っても、吾等に対する賤視観念除かれねば、華族エタ卑しめられ、エタ華族尊敬せられる寧ろ吾々は、明らかに穢多であると標榜して堂々と社会を濶歩し得る輝きの名にしたい。」と主張する者が多数占め結局、名称によって吾々が解放せられるものではない。今の世中に賎称とされている「特殊部落」の名称を、反對に尊称たらしむるまでに、不断の努力をすることで喝采中に綱領通り保存されることになったこの間殆んど一時間有余口角泡を飛ばして議論を闘はした。 当時1917年大正6年)のロシア革命直後であり、活発化した社会主義運動はこれらの部落解放運動大きな影響与えた。また自由民権運動との関わり深かった[要出典]。 激し水平社糾弾闘争当時の人々によく知られ水平社いわゆる部落民」の代名詞となったほどである。 しかし社会主義運動との連携恐れた政府は後に水平社、特に日本共産党関わり持った左派弾圧した1920年代大正9-昭和4年後半低迷経て1930年代昭和5-14年以降再建され全国水平社総本部は、松本治一郎中心とし、合法無産政党連なる社民派が掌握した1933年昭和8年)の高松差別裁判糾弾闘争のように、大衆的な盛り上がり見せることもあったが、次第戦時体制呑み込まれていき、弱体化太平洋戦争大東亜戦争突入後の1942年昭和17年)に消滅してしまった。 戦後に、「同胞融和」という言葉から、部落問題のことを「同和問題」とも呼ぶようになった

※この「水平社運動」の解説は、「部落問題」の解説の一部です。
「水平社運動」を含む「部落問題」の記事については、「部落問題」の概要を参照ください。

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