敵ギャンブラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:07 UTC 版)
「ジャンケットバンク」の記事における「敵ギャンブラー」の解説
関谷 仁(せきや じん) 5スロットのギャンブラー。28歳。 作中最初に登場した敵ギャンブラー。陽気な言動だが性格は下劣。5スロットのギャンブル「ウラギリスズメ」において、通しを使った初歩的なイカサマと、新人をカモとして狙った手口で39連勝を誇っていた。賭場に現れた新参の真経津を次のカモと見定め、いつもの手口で荒稼ぎしようとするが、素の能力はさほど高くなく、完全に手の内を読まれ敗北、それまでの勝ち金のみならず、一切の手持ち資金を巻き上げられ、強制的に特別融資を受けさせられる。その後は不明だが、債務不履行者に落ちる可能性が示唆される。 獅子神 敬一(ししがみ けいいち) 声 - 羽多野渉 4リンクのギャンブラー。投資家。26歳。 体躯の良い整った顔立ちの青年。4リンクのギャンブラーとして能力は高い一方、性格は傲慢で自分を王に見立てる(名字の獅子を百獣の王に擬える)。特に自分が債務不履行者に落とした相手ギャンブラーたちを銀行から買い戻して奴隷として家に住まわせ、自身を崇めさせるといった屈折した生活を送る。 4リンクにおける真経津の最初の対戦相手であり、定石戦法を熟知する「気分屋ルーシー」で戦う。蛍光塗料を使ったイカサマを用いるも、早々に真経津に見破られ、散々踊らされた末に、ゲームのペナルティで手のひらに重傷を負って敗北する。鏡の中に映ったものは「虎の威を借る狐」。 その後、真経津から一方的に友人扱いされて幕間に登場することがあり、自分より格上の真経津や村雨を観察することでさらに上を目指すといった向上心の強さを見せる。 村雨 礼二(むらさめ れいじ) 4リンクのギャンブラー。医者。29歳。 普段は無感情で淡々とした細身の眼鏡の男。元1/2ライフという経歴を持ち、実力は明らかに4リンクより上。人体から発せられるわずかな情報から相手がどのような心理状態で、何を考えているかを読み解いてしまうなど、宇佐美班の行員たちからも異常者とみなされている。また、趣味は手術とし、常にメスを持ち歩く。 渋谷が仕切り、本来は1/2ライフのギャンブルで場合によって死もありうる「サウンド・オブ・サイレンス」で真経津と戦う。真経津の選択を完全に見破り、自身は無傷のまま終始優勢な状態で彼を苦しめるが、ゲームの前提を度外視した真経津の真の策によって一発逆転され敗北、ゲームのペナルティによって鼓膜(聴覚)に重傷を負う。鏡に映ったものは「手術台に置かれた人形になった自分」。 その後、真経津から一方的に友人扱いされて幕間に登場することがあり、馴れ合いを拒絶するような態度を見せつつ、真経津や獅子神との掛け合いに参加している。 雛形 春人(ひながた はると) 1/2ライフのギャンブラー。画家。26歳。 切れ長の目が特徴の、落ち着いた雰囲気の青年。相手の感情の色が見えるという能力で常勝してきた。相手が絶望した時の表情を描くことを趣味とする。担当行員の土屋田の能力の低さを把握しつつも、表向きは彼におとなしく従う。 1/2ライフにおける最初の真経津の対戦相手として「ジャックポット・ジニー」で戦う。上記の能力から真経津の出すカードを完璧に予測し、表向きの勝利条件である金貨を大量に獲得していく。すぐにゲームの真の目的に気づいた真経津から、周りをよく観察しろと何度も暗に警告されるが、それを無意味な挑発やブラフと捉え、そのまま最終セットを終える。最終的に真経津からゲームの真実を説明され絶望するものの、土屋田に鏡を用意させて、絶望した自分の自画像を描き、死亡する。鏡の中に映ったものは「自身が描いた絶望する者の肖像画をモンタージュして作った自画像」。 京極 学(きょうごく まなぶ) 大学生。21歳。 クラブ「オーバーキル」を仕切り、特殊サイコロを使ったオリジナル・ギャンブル「タンブリング・エース」を主催する自信家の青年。関谷の一番弟子を名乗り、京極が勝つように策が張り巡らされた「タンブリング・エース」自体も関谷が考案したものだという(関屋が5スロットで惨敗したことは知らないようである)。無知で無防備な大学生を相手に荒稼ぎしてきた。 神林の娘をカモにしたことで、雛形戦後のインターバルで暇を持て余していた真経津を呼び込んでしまい、さらに真経津に呼び出されて村雨、獅子神もクラブに訪れる。相手が自分より格上だとまったく気づかず、調子に乗らされた挙げ句に大金を賭けて大敗する。 辺見 充(へんみ みつる) 大学生。21歳。京極の相棒。 他の仲間に威張り散らすも京極には逆らえない小心者の青年。京極と「タンブリング・エース」を主催し、荒稼ぎしてきた。真経津・村雨ペアとの戦いにおいて、すぐに二人が只者ではないと気がつき、京極に警戒するようにサインを送るが無駄に終わる。結局、真経津に誘導されて京極にキレてしまい、彼に無茶な賭けを行わせる最後の一押しをしてしまう。 叶 黎明(かのう れいめい) 1/2ライフのギャンブラー。ストリーマー。28歳。 常に大きな目を見開き、ピースマークの虹彩が特徴の青年。自らを「観察者」と称し、自分以外のあらゆるモノは、自身の観察対象に過ぎず、自分は絶対的な存在だと信じている。実際に優れた観察眼を持ち、相手の心理状態から、ゲームに使われる道具の些細な傷までほぼ完璧に把握できる。 真経津と「アンハッピー・ホーリーグレイル」で戦う。上記の「観察者」としての能力で、真経津の状態や、ゲームの状況を完璧に把握し、事を有利に進めるが、真経津のブラフに惑わされて、自身の観察力を最後まで信じきれず、最終的には反則負けを喫する。真経津から、こうでもしないと勝てなかったと言わしめる。鏡の中に映ったものは「月を観測する自分」。
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