影の秘書軍団の周辺人物
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「七人の秘書」の記事における「影の秘書軍団の周辺人物」の解説
霧島和夫(きりしま かずお) 演 - 小林隆(第1話・第2話・第6話 - 最終話) 東都銀行・副頭取→頭取。 常務の安田が不正融資で私腹を肥やしていた責任を取るため、頭取を辞任する覚悟を決めていた一原が後任に指名していたことから新頭取に就任する。 一原と同じく七菜のことを買っていたが、頭取となって粟田口との付き合いが緊密になると質素だった性格が贅沢品を志向するように変わり、七菜に厳しく接するようになる。粟田口からの情報リークに従う形で千代を解雇するが、去り際の彼女には「間違ったリーダー(粟田口)にすり寄らないでください」と釘を刺される。 南勝子 演 - 萬田久子 (第1話・第5話・第6話) 東京都知事。銀座のクラブのママから政界進出した異色の経歴の持ち主で、国政進出も噂されている。過去に学歴詐称疑惑が持ち上がるも既に沈静化し、目立ったスキャンダルもない。 「ステイ・ファミリー」を標榜し、老朽化した目黒の児童養護施設を都内の高級住宅街・品山のハイクオリティーな施設に移転する公約を掲げていたが、粟田口に恩を売るため品山の土地の利権を彼に譲り、老朽化した施設の土地を都が買収した後に計画を撤回したため、施設の子供たちは他の養護施設にバラバラに移らざるを得なくなる。公約を破り子供たちを騙したことに怒った秘書軍団により、溺愛する愛犬ハッピーの緊急手術という嘘を吹き込まれ、急いで動物病院に向かうために自ら公用車を運転し、ハンドルを握ると粗暴な性格に豹変することに付け込まれ運転を邪魔してイライラさせ暴言を吐く状況に追い込まれる。その醜態の隠し撮り映像をネットで拡散されて支持率を急激に落としたため、メディア戦略を担当する三和の提案で謝罪会見を開き、支持率回復のために一度撤回した養護施設の移転計画を復活させることを発表する。これに伴い、粟田口よりも世論を優先したことで、彼の不興を買うことになる。 秘書軍団の制裁により心を入れ替えて知事の職務に邁進していたが、急性心筋梗塞で倒れ緊急入院を余儀なくされる。その状況に付け込んだ粟田口の陰謀により「手術失敗により職務復帰不可」として政界から追放されそうになるが、秘書軍団の手配によって秘密裏に白鳥の心臓手術を受け無事に成功し、職務復帰を果たす。 粟田口十三(あわたぐち じゅうぞう)〈65〉 演 - 岸部一徳 (第1話・第3話 - 最終話) 財務大臣。政財界に幅を利かせる日本のドン。民支党の京都選挙区選出。 京都弁で誰とでもフランクに言葉を交わす一方で腹の底では相手を見下しており、利用価値が無いとみると見限る。また自身と対立関係にある人物や、自分の意に従わない者は闇に葬ることも厭わない冷酷な性格。 黒木が売り込みに来たスクープ写真から自身の利害関係者が萬によって社会的に制裁を受けていることに感づき、「萬」を訪問しこれ以上余計な真似をしないよう釘を刺すが、その後も自分の思惑通りに事が進まないことに憤りを募らせる。そして自分の策略を誰が阻止しているのか調査するよう黒木を密偵として雇い、南の手術を成功させた白鳥六郎と、六郎との面会を直談判に来た四朗が親子であることを突き止め、四朗の背後関係を探る目的で私設秘書にならないかと取引を持ちかけ、四朗に渡した党員バッチに埋め込んだ盗聴マイクで彼女の動向をマークする。 三和の父からホテルで秘書軍団が活動していた画像を受け取り、その画像から秘書軍団の正体を突き止め、秘書軍団たちが隠密活動している最中の写真を彼女たちのボスに送りつけて表の秘書の仕事を解雇させ、七菜以外の秘書軍団の動きを封じ込める。 かつては国のために純粋に働き忖度しない人物で、萬もそのような彼の人柄にほれ込んでいたが、いつしか権力に取りつかれてしまい、権力者が密室で決めたことを底辺の国民はただ従っていればいいと思うように変わってしまった。 萬が仕掛けた策略で、最先端科学大学院機構に絡んだ土地売買による錬金術、秘蔵っ子の椎名を衆院補欠選挙で当選させるための賄賂資金のバラマキを、釈明会見を開き自らの口で国民に謝罪する状況に追い込まれ秘書がやったと言い逃れをするが、悪行が明るみに出たことで社会的信用を失い大臣を辞任して失脚する。 望月一男(もちづき かずお) 演 - マキタスポーツ 千代の兄。萬の親友でラーメン店「一」の元店主。 都市計画によりラーメン店が立ち退きにあい、新店舗での運営のために借りた多額の借金を萬に肩代わりしてもらったが、返済することができず失踪。失踪する前、自分の借金のせいで千代に迷惑を掛けてしまっている事への罪悪感に耐えきれず、電車が通過する直前の踏切に入り込んで自殺を図ろうとしたのを千代に制止されていた。 親友の萬を信頼し、萬の収賄の一件は粟田口によって着せられた濡れ衣であると確信しており、1年前から隙を見て萬に代わって復讐するため粟田口の大臣公用車の運転手の仕事に就いており、粟田口の私設秘書に就任した四朗と接触したことから所在が判明する。 四朗が粟田口に雇われた黒木に襲われている様子を目撃し、負傷した四朗を病院に搬送して萬に搬送先の病院を連絡した。後日、粟田口を取材する記者たちに紛れて四朗を襲った黒木がいたことから、彼を警察に突き出すことで粟田口の悪行の尻尾を掴もうと黒木を捕まえようとするが、粟田口を襲撃したと間違われ、粟田口のSPに取り押さえられて留置所に送られてしまう。粟田口の失脚後、留置所から釈放されると千代と久方ぶりの再会を果たしている。 口癖は「ラーメンが美味しいと思える人生を送れ。腹いっぱい食べて寝れば大概のことはなんとかなる」。この口癖は後に萬に引き継がれている。 黒木瞬介(くろき しゅんすけ) 演 - 坂口拓 (第1話・第3話・第4話・第6話 - 最終話) フリーライター。独自の嗅覚でスキャンダルを嗅ぎつけ、スキャンダルの当事者や関係者に接触して取材し、場合によっては情報と引き換えに金銭を要求する。 一原の急逝を怪しみ、SNSで一原との関係が噂されていた七菜に探りを入れる。後援会長の息子の山根が盗撮で逮捕されたスクープ写真を粟田口に売り込んだことにより、彼に萬が山根たちへの社会的制裁に関与していたことを気付かせる契機を与えている。 自身の進める策略を何者かに阻止されている粟田口から、暗躍して策略を阻止する人物たちを調査するよう依頼され、その申し出を受諾する。また、粟田口の私設秘書として雇われた四朗の動向もマークしており、粟田口の秘蔵っ子である椎名が選挙で賄賂を渡していたことを証言する関係者の動画をネット上に拡散している様子を掴むと、それを阻止するために四朗のノートPCを奪おうと襲撃したことで四朗を負傷させるが、千代の兄・一男に目撃されたため逃亡する。 粟田口のボディーガードも請け負っており、これまでの不正が発覚して粟田口が記者たちから逃げる際に記者の追跡を邪魔するが、三和の剣術、不二子と千代の格闘術の波状攻撃の前に敗れ去る。
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